中国南部・広東省Foshanでチクングニア熱 新規感染が減少
中国南部・広東省Foshanでチクングニア熱 新規感染が減少
中国南部・広東省Foshan市で、チクングニア熱の新規感染者数が減少傾向にあります。蚊の徹底的な駆除や環境の清掃など、現地で進む公衆衛生対策が一定の成果を上げていると市当局が発表しました。
新規患者は5日連続で200人未満に
Foshan市当局は土曜日、同市で報告されるチクングニア熱の新規患者数が減少を続けていると明らかにしました。ここ5日間、新規感染は1日あたり200件未満にとどまっており、早期の封じ込めに向けた手応えが見え始めています。
記者会見で説明したのは、同市の副市長であるWen Xi氏です。Wen氏によると、これまでに報告された症例のうち、重症例や死亡例は確認されておらず、全体の90%以上がすでに回復しているといいます。
蚊の発生源対策と環境清掃が中心
Foshan市が力を入れているのは、患者の治療と並行した「蚊の管理」と「環境の徹底的な清掃」です。市当局は、チクングニア熱を媒介する蚊の活動を抑えることで、感染拡大を食い止めようとしています。
具体的な対策として、次のような取り組みが行われています。
- 蚊の発生源となる場所を狙い撃ちした対策の実施
- バケツや水たまりなど、たまり水の排水・除去
- 成虫の蚊の駆除作業
- 感染者が多く報告された村や住宅地での消毒作業
こうした「点」と「面」を組み合わせた対策によって、新規患者数の減少につながっているとみられます。
雨季と台風で続く感染リスク
一方で、Foshan市の当局は、状況が改善しつつある今も警戒を緩めていません。毎年の洪水シーズンに伴う大雨や台風が、蚊の活動を活発にし、チクングニア熱の伝播リスクを高める可能性があるためです。
Wen副市長は、これまでの成果を「固める」ことの重要性を強調しながら、今後も次のような取り組みを続ける考えを示しました。
- 市民向けの公衆衛生キャンペーンの継続
- 蚊の発生源となる場所の継続的な除去
- 強力な蚊の防除対策の維持
雨季や台風といった気象条件が感染症リスクに直結することが、今回あらためて意識されています。
チクングニア熱とはどんな病気か
チクングニア熱は、チクングニアウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。臨床的には、次のような症状が特徴とされています。
- 高い発熱
- 皮膚に出る発疹
- 関節の痛み
ウイルスは、感染した蚊に刺されることで人に伝播します。つまり、「蚊に刺されないようにすること」と「蚊の数そのものを減らすこと」が、チクングニア熱対策の中核になります。
私たちにとっての意味――環境と感染症をどう見るか
今回のFoshan市のケースは、国際ニュースであると同時に、都市部での感染症対策のヒントでもあります。感染症の広がりは、医療だけでなく、日常の環境管理や市民の行動とも密接に結びついていることがうかがえます。
日常レベルでも、身の回りのたまり水をなくす、蚊に刺されにくい服装を心がけるなど、小さな工夫が感染リスクを下げる一助になりえます。Foshan市の取り組みは、アジアの他地域や日本にとっても、環境整備と公衆衛生をどう結びつけていくかを考える材料になりそうです。
Reference(s):
Various measures lead to fewer new Chikungunya cases in south China
cgtn.com








