ボスはメス?ゴールデン・スナブノーズドモンキーの不思議な家族 video poster
サルの世界ではオスが群れを仕切っていそうなイメージがありますが、golden snub-nosed monkey(ゴールデン・スナブノーズドモンキー)の家族では、主役はじつはメスたちです。オスは群れを守るだけでなく、メスのご機嫌をとるために毛づくろいやあたたかいハグに励みます。それに失敗すると、あっという間に「ぼっち」の独り身オスになってしまうこともあります。世界の動物ニュースとして、この少し不思議なサルの家族をのぞいてみましょう。
メスがボスのサル社会
golden snub-nosed monkey の家族では、「誰がボスか?」といえばメスです。家族の中で主導権を握り、オスはそのメスたちに合わせて行動します。私たちがイメージしがちな「力の強いオスがみんなを従わせる」サル社会とは、少し違う姿です。
メスが run the show(仕切っている)ということは、家族のまとまりや日々の行動にも、メスの選択や気分が大きく影響するということでもあります。オスがむやみに威張るのではなく、メスとの関係づくりが何よりも重要なカギになっているのです。
オスの仕事は「警備」だけじゃない
もちろん、オスには群れの安全を守る「ボディーガード」としての役割もあります。しかし、golden snub-nosed monkey のオスがしなくてはならないのは、それだけではありません。メスたちを安心させ、満足させるための「ケア」も重要な仕事です。
その代表的な行動が、毛づくろいとハグです。毛づくろいは、お互いの毛を丁寧に整えながら、相手との信頼関係を深める行動です。ハグ(抱きしめること)は、体温を分け合い、安心感を伝える時間でもあります。オスはこうした行動を通じて、「いっしょにいて心地よい存在」であることをメスに示し続けなければなりません。
気を抜くと「孤独な独り身オス」に
では、オスがこのケアをさぼったり、メスたちを大切にしなかったりするとどうなるのでしょうか。その先にあるのは、「lonely bachelor life」、つまり孤独な独り身オスとしての生活です。
メスたちからそっぽを向かれたオスは、家族の輪から外れ、ひとりで過ごす時間が長くなります。群れの中でだれとも深い関係を持てない「Mr Monkey」にとって、それはなかなか厳しい現実です。オスにとっては、力を見せつけることよりも、メスたちへの細やかな気配りこそが、自分の居場所を守るための戦略だといえます。
動物ニュースとしてのおもしろさ
golden snub-nosed monkey の家族のように、メスが主導権を握り、オスがケア役として立ち回る社会は、私たちが思い描く「典型的なサル社会」のイメージをやさしく裏切ってくれます。こうした動物ニュースは、単なる「かわいい」「おもしろい」話題にとどまらず、私たちが当たり前だと思っている家族像やリーダー像を見直すきっかけにもなります。
たとえば、「リーダーとは強くて指示を出す存在なのか」「ケアをする側は従属的なのか」といった問いです。golden snub-nosed monkey の世界では、ケアすることが弱さではなく、生き残りとつながる重要な力になっています。
人間社会へのささやかなヒント
もちろん、人間社会とサルの世界をそのまま同じものとして語ることはできません。それでも、golden snub-nosed monkey の家族の姿には、私たちの日常に重ねて考えたくなるポイントがいくつかあります。
- 「守ってあげる」だけでなく、「寄り添ってケアする」ことが信頼を生む
- 力よりも、相手の気持ちをていねいにくみ取る姿勢が、関係を長く続ける
- 家族やチームの中で、誰が「主役」かは見た目の力だけでは決まらない
忙しい毎日の中で、つい相手の気持ちよりも目先のタスクを優先してしまうことがあります。そんなときに、メスたちのために毛づくろいやハグを欠かさない golden snub-nosed monkey のオスたちを思い出すと、「少し立ち止まって、目の前の人を大事にしてみよう」という気持ちになるかもしれません。
メスがボスで、オスはケアを欠かさない——golden snub-nosed monkey の家族は、世界のどこかで今日も静かに、「愛情とバランス」で成り立つ社会のかたちを見せてくれているのです。
Reference(s):
cgtn.com








