成都World Games選手村で中国文化体験 競技の外で広がる交流 video poster
成都で現在開催中のWorld Games 2025では、競技会場だけでなく、選手村でも中国文化を体験できる仕掛けが用意されています。世界各地から集まった選手たちが、中国文化に直接触れながら交流を深める場となっていることが注目されています。
競技の外にある「もう一つの会場」
今回のWorld Gamesの選手村には、インタラクティブな中国文化体験ゾーンが設けられています。ここでは、参加する選手たちが、スポーツの合間に中国の言葉や文字、衣装、伝統的な技などに触れることができます。
ただ宿泊するだけの選手村ではなく、「文化のもう一つの会場」として機能している点が、この取り組みの大きな特徴です。
選手村で体験できる中国文化
中国名を選び、簡単な中国語を学ぶ
体験ゾーンの入り口ともいえるのが、「中国名」を選ぶコーナーです。参加者は自分の名前やイメージに合わせて中国名を選び、新しい呼び名で交流を楽しむことができます。
あわせて、簡単な中国語フレーズを学べるプログラムも用意されています。あいさつや自己紹介など、日常的に使いやすい表現を通じて、選手同士が中国語で声をかけ合うきっかけにもなっています。
書とパンダの絵で「描く」交流
書道を体験できるコーナーでは、参加者が筆を手に取り、自分で漢字を書いてみることができます。漢字の形や運筆の感覚を通じて、中国文化の美意識に触れる時間です。
さらに、巨大なパンダをモチーフにした絵を描くプログラムもあります。パンダは中国を象徴する存在として広く知られており、選手たちは思い思いの色やタッチでパンダを描きながら、会話を弾ませています。
伝統医療や手仕事に触れる体験
会場では、伝統的な中国医学の実践に触れられる機会も用意されています。身体のケアや健康観に関する考え方を体験することで、競技に向き合う日々のコンディショニングを見直すきっかけにもなりそうです。
また、紙細工の一種である切り紙や、竹を編む竹細工といった手仕事にも挑戦できます。手を動かしながら集中する時間は、試合の緊張から一歩離れ、心を落ち着けるリフレッシュにもつながります。
漢服に袖を通し、写真で思い出を共有
伝統的な衣装である漢服(ハンフー)を試着できるコーナーも人気です。参加者は色や柄の異なる漢服を身にまとい、友人やチームメートと写真を撮って楽しんでいます。
こうした写真は、SNSを通じて世界各地のファンや家族、友人に共有され、中国文化に触れた体験がオンラインでも広がっていきます。
なぜ国際大会で文化体験が重視されるのか
大規模な国際スポーツイベントでは、競技結果だけでなく、開催地の文化に触れる機会も重要になりつつあります。今回のWorld Gamesのように、選手村に文化体験ゾーンを設けることで、次のような効果が期待できます。
- 選手同士が国や地域を超えて会話するきっかけになる
- 開催地の文化や価値観への理解が深まる
- スポーツと文化を通じた長期的なつながりが生まれる
特に、中国文化に直接触れる体験は、言語やニュースだけでは伝わりにくい感覚的な理解につながります。紙を切る感触、竹を編む手触り、漢字を書くときの緊張感など、身体を通じた記憶として残るからです。
日本の私たちが読み取れるポイント
日本の読者にとって、成都のWorld Games選手村で行われている中国文化体験は、いくつかの示唆を与えてくれます。
- スポーツイベントは「勝ち負け」だけでなく、文化交流の場として設計できる
- 言葉・衣装・アート・手仕事など、多様な入り口から異文化を紹介できる
- SNS時代には、選手の体験がそのまま世界への発信となる
国際ニュースとして見るだけでなく、「もし日本がホストになるとしたら、どのような文化体験を用意したいか」を考えてみると、自国の文化の魅力や、発信の仕方を見直すきっかけにもなります。
スポーツと文化が交わる場としてのWorld Games
成都でのWorld Games 2025は、競技の舞台だけではなく、選手村の中国文化体験ゾーンを通じて、世界の人々が互いに学び合う場にもなっています。
スポーツをきっかけに、言葉や文字、伝統医療、手仕事、衣装といった多面的な中国文化に触れる今回の試みは、「国際スポーツイベントのあり方」を静かに問いかけているようにも見えます。
画面越しに試合を観戦する私たちも、選手たちがどのような文化体験を経て競技に臨んでいるのかに思いを巡らせてみると、World Gamesの見え方が少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
Beyond the arena: Discovering Chinese culture at the World Games
cgtn.com








