世界の屋根に響くいのちの交響曲:中国シーザン自治区の自然保護
標高4000メートルを超える「世界の屋根」と呼ばれる中国のシーザン自治区では、過酷な環境の中で多様ないのちが力強く息づいています。本稿では、その自然と保護のいまを、日本語でわかりやすく見ていきます。
「世界の屋根」に生きるということ
標高4000メートルという高さは、空気が薄く、気温差も大きい厳しい環境です。それでも、中国のシーザン自治区では、人びとと野生生物が共に暮らし、独自の生活と生態系が形づくられています。このたくましさこそ、「いのちの交響曲」と表現されるゆえんです。
97の自然保護区が広がる大地
2025年現在、中国のシーザン自治区には97の自然保護区が設けられています。その総面積は43万4000平方キロメートルにのぼり、広大な高地の自然環境を含んでいます。
これらの自然保護区は、次のような役割を担っています。
- 高地特有の生態系を守り、乱開発を防ぐ
- 野生生物の生息地を確保し、絶滅のリスクを減らす
- 長期的な環境調査や研究の拠点となる
246種の野生生物が国家レベルで保護
シーザン自治区には、国家レベルで重点的に保護されている野生生物が246種生息しています。標高の高い地域に適応した動物や、限られた環境にしか見られない貴重な種も含まれます。
こうした野生生物を守ることは、単に希少な動物を残すだけでなく、地域全体の生態系のバランスを保つことにもつながります。1種が失われると、その周囲の植物や他の動物、さらには人間の暮らしにも影響が及ぶためです。
「いのちの交響曲」から何を学ぶか
標高4000メートルを超える環境で、自然保護区と多様な野生生物が共に存在する中国のシーザン自治区は、地球規模での環境保護や生物多様性を考える上で、重要なヒントを与えてくれます。
- 厳しい自然条件のもとでも、適切な保護により多様な生命が共生できること
- 広い面積を保護区として確保することの長期的な意味
- 「97の自然保護区」「246種の保護対象」という数字が、継続的な取り組みの積み重ねを示していること
私たちの日常と「世界の屋根」
遠く離れた高地の話に聞こえるかもしれませんが、気候変動や生物多様性の問題は、日本を含む世界中とつながっています。中国のシーザン自治区での自然保護の取り組みは、私たちがどのように自然と共生していくかを考えるきっかけにもなります。
スマートフォンの画面越しに届く「世界の屋根」のニュースをきっかけに、自分の暮らしの中で自然とどう向き合うか、静かに考えてみる時間を持ってみてもよいのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








