王毅外相が第10回ランカメコン協力外相会合を議長へ
中国の王毅国務委員兼外交部長が、雲南省安寧市で開かれる第10回ランカメコン協力(LMC)外相会合の議長を務めます。中国とメコン地域6カ国による地域協力が、発足10周年の節目を迎える重要な会合です。
王毅外相が安寧市で会合を主宰
中国外交部の発表によると、王毅国務委員兼外交部長(中国共産党中央政治局委員)は、南西部の雲南省安寧市で開かれる第10回ランカメコン協力(LMC)外相会合の議長を務めます。会合は木曜日から金曜日の日程で行われる予定です。
外交部報道官は、LMCは中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの6カ国による「協力・協議・互恵」を特徴とする革新的な地域協力メカニズムだと説明しました。
ランカメコン協力(LMC)とは
報道官によれば、6カ国の指導者の戦略的な指導の下で、メコン地域の各国は中国との間で、相次いで「共同の未来をともに築く共同体」の構築を掲げてきました。これは、LMCの枠組みのもとで、二国間と多国間の両方で、より緊密な共同体づくりに取り組んできたことを意味します。
具体的には、次のような分野で協力が進んでいるといいます。
- 陸・海・空・サイバー空間にわたる交通や通信などのコネクティビティ(つながり)の強化
- 国境を越えた貿易や投資、産業・サプライチェーン(生産や流通のつながり)協力の一層の深化
- 文化や人と人との交流の拡大による、各国の人々の結びつきの強化
こうした取り組みを通じて、6カ国は「発展を優先」「平等な協議」「実務性と高い効率」「開放性と包摂性」といったランカメコン精神を育んできたとされています。喜びも困難も分かち合う「ランカメコンの家」を、ともに築くことをめざしている形です。
発足10周年、加速する発展のなかで
報道官は、2025年がランカメコン協力メカニズムの発足から10周年にあたると指摘しました。そのうえで、すべてのランカメコン諸国が現在、発展を加速させる重要な段階にあるとしています。
一方で、国際情勢は不確実性を増し、一方主義や覇権主義、保護主義の動きが強まっているとし、こうした環境のなかでこそ、ランカメコン諸国は団結を強め、協力を深化させ、共通の発展を進める必要があると強調しました。
今回の外相会合の狙い
中国側は今回の外相会合で、メコン各国とともにこれまでの協力の成果を振り返り、成功経験を整理しつつ、メカニズムの今後の発展を計画したい考えです。
具体的には、ランカメコン経済開発ベルトをより強靭なものとし、より緊密な「共同の未来をともに築くランカメコン共同体」を築くことで、地域の人々の暮らしの向上と持続可能な発展に、より大きな安定と新たな原動力を提供することを目指すとしています。
中国・ラオス・ミャンマー・タイ外相の非公式討議も
また、会期中には、ランカメコン協力の共同議長国であるタイの提案により、中国、ラオス、ミャンマー、タイの4カ国の外相による非公式討議も行われる予定です。
この場では、地域情勢や国境を越える犯罪への共同対処など、各国が共通して関心と懸念を抱くテーマについて、踏み込んだ意見交換が行われるとされています。
日本から見たランカメコン協力の意味
ランカメコン協力は、中国とメコン地域の6カ国が、交通や貿易、投資、人の往来などを通じて結びつきを強める枠組みです。その安定と発展は、アジア全体の経済や持続可能な成長にも影響しうるテーマといえます。
10周年の節目に開かれる今回の外相会合で、各国がどのように「共同の未来をともに築く共同体」の具体像を描き、経済開発ベルトの強靭化や地域の安定にどこまで踏み込むのか。今後の動きに注目が集まりそうです。
Reference(s):
Wang Yi to chair Lancang-Mekong Cooperation Foreign Ministers' Meeting
cgtn.com








