習近平氏が民営経済の「高品質発展」を強調 求是誌に論文
中国共産党の習近平総書記が、民営経済の健全で高品質な発展をテーマにした論文を発表します。党機関誌である求是の2025年第16号に掲載される予定で、中国の民間企業や起業家にとって重要なメッセージとなりそうです。
党の旗艦誌・求是に掲載される習近平氏の論文
中国共産党中央委員会総書記であり、中国国家主席・中央軍事委員会主席でもある習近平氏の論文が、土曜日に発行される求是(Qiushi)誌に掲載される予定です。求是は中国共産党中央委員会の旗艦的な理論誌であり、党の重要な方針や理論を示す場として位置づけられています。
今回の論文のテーマは、中国の民営経済、つまり民営企業や個人の起業活動をどのように支え、どのような方向で発展させていくかという点です。習近平氏は、民営部門の「健全で高品質な発展」を促すことを強調しているとされています。
「変わらない基本方針」を明示 民営部門への一貫した支援
論文ではまず、中国共産党と中国の国家としての基本的な原則や政策が、すでに「中国の特色ある社会主義」の制度に組み込まれていると強調しています。民営経済の発展に関する方針も、その一部として位置づけられています。
習近平氏は、こうした民営部門に関する基本方針と政策は、今後も揺らぐことなく、安定的に堅持・実行されるべきだと明言しているとされます。論文は、これらの政策は「変えることも、変わることもない」と述べ、一貫性のある支援姿勢を打ち出しています。
これは、中国の民営企業や起業家に対し、「政策の方向性は継続する」というメッセージを送るものと受け止められます。先行きが読みにくい世界経済の中で、国内企業に対して政策面での予見可能性を示す狙いもありそうです。
民営企業に広がる成長余地 「新時代」の役割を強調
論文はまた、「新時代の新たな旅路」において、民営部門には幅広い発展の見通しと大きな潜在力があると指摘しています。いまは、民間企業や起業家がその力を十分に発揮する「絶好の時期」だと位置づけています。
中国経済の中で、民営企業は雇用の創出やイノベーションの担い手として存在感を増してきました。習近平氏は、こうした民営部門が今後も中国の経済成長だけでなく、「中国の特色ある社会主義」の発展や「中国式現代化」の推進にも重要な役割を果たすべきだとしています。
政策の実行力を重視 党の決定を「着実に」
論文は、民営経済の発展を支えるために、すでに打ち出されている各種の政策や支援措置を「効果的に実行する」ことの重要性も強調しています。中国共産党中央委員会が決定した方針は、いかなる譲歩もなく、確実に実施されなければならないと指摘しています。
これにより、中央レベルでの決定が地方政府や関係機関のレベルまでしっかりと行き渡ることを重視している姿勢がうかがえます。民営企業が安心して投資や採用、研究開発に踏み出せるよう、政策の実行面での信頼を高める狙いがあると見られます。
企業と起業家に求められる「企業家精神」
一方で、論文は民営企業や起業家側にも一定の役割と責任を求めています。企業は企業家精神を発揮し、自社の事業を「強化し、最適化し、拡大する」ことに注力すべきだとしています。
具体的には、次のような姿勢が求められていると整理できます。
- 長期的な視野に立ち、事業基盤を安定・強化すること
- 経営や組織を見直し、効率や競争力を高めること
- 必要に応じて新分野や新市場への挑戦を通じて事業を拡大すること
習近平氏は、こうした取り組みを通じて、民営企業と起業家が中国の特色ある社会主義の建設と中国式現代化の推進に、着実に貢献していくべきだと呼びかけています。
日本の読者にとってのポイント
今回の論文は、中国の民営経済やビジネス環境に関心を持つ日本の読者にとっても注目すべき動きです。特に次のような点がポイントになりそうです。
- 民営企業に対する政策の基本方針は「変わらない」と明確に示されたこと
- 民営部門を中国式現代化の重要な担い手と位置づけていること
- 中央の決定を現場レベルまで徹底して実行する姿勢を強調していること
中国市場と関わる日本企業や投資家にとっては、今後、求是誌の論文内容に沿った具体的な政策の運用やビジネス環境の変化がどのように現れるのかに注目が集まりそうです。
民営経済をめぐる中国の議論は、アジア全体の経済動向にも影響を与えます。今回の論文は、2025年時点での中国の優先課題や、民営企業に期待される役割を読み解く一つの手がかりとなるでしょう。
Reference(s):
Xi's article on development of private sector to be published
cgtn.com








