中国の李強首相、消費ポテンシャル解放を指示 サービス消費など新成長源に注目
リード
中国の李強首相は、最近開かれた国務院の会議で、国内の消費ポテンシャルを一段と引き出し、サービス消費や新しい形態の消費を新たな成長エンジンとして育てるよう呼びかけました。中国経済の運営方針は、国際的にも注目されるテーマです。
国務院会議で「消費ポテンシャルの解放」を強調
李首相は、中国政府の執行機関である国務院の第9回本会議を主宰し、消費分野に残る各種の制約を体系的に取り除き、消費の潜在力を引き続き解き放つ必要があると述べました。
特に、サービス分野での消費や、新しいかたちの消費を「新たな成長ドライバー(成長の原動力)」として育成・拡大することを重視する姿勢を示しました。
経済回復を広げ、年間目標の達成をめざす
李首相は、中国経済の回復とプラス成長の流れを「強化し、広げていく」ことが重要だと強調しました。そのうえで、年間の経済・社会発展の目標を着実に達成するよう、各部門に取り組みを促しました。
会議では、経済状況を総合的かつバランスよく判断し、さまざまな不確実性に積極的に対応する姿勢も示されました。中国共産党中央委員会の決定と方針を効果的に実行し、具体的な行動を通じて「可能な限り最善の結果」を追求することが求められています。
マクロ政策の実行力を高め、内需で不確実性に備える
李首相は、マクロ経済政策の実施効果を高める必要性にも言及しました。国内経済の安定した成長を下支えとし、世界経済の不確実性に対する「クッション」として活用する構えです。
そのために、政策の焦点を明確にし、優先分野に資源を集中することで、経済の土台を強化していく方針が示されました。
不動産市場の安定と科学技術・産業イノベーションの統合
会議では、不動産市場の安定的な動きを維持・強化するための「着実な措置」を講じる必要があるとも指摘されました。不動産分野の安定は、経済運営を考えるうえで重要な要素と位置づけられています。
さらに、科学技術と産業イノベーションの「深い統合」を進めること、高い水準の対外開放を着実に前進させること、自主的または一方的な開放措置を秩序立てて拡大していくことも、重点課題として挙げられました。
雇用と暮らしの安定、安全・防災までを含む「総合パッケージ」
李首相は、雇用の安定を維持し、人々の暮らしの安心を確保する取り組みを一段と強めるよう求めました。また、職場の安全管理を強化し、災害の予防・被害軽減・救助体制を充実させることも重要だとしています。
経済成長だけでなく、働く人の安全や日常生活の安定まで視野に入れた「総合パッケージ」として、政策を進めていく姿勢がにじみます。
今回の発言から見える3つのポイント
今回の国務院会議で示されたメッセージを整理すると、次の3点に集約できます。
- 消費重視の成長戦略 – 制約のある分野を見直し、サービス消費や新しい形態の消費を育てることで、経済の新たな成長エンジンをつくろうとしている点。
- 不確実性のなかでの安定志向 – 世界経済の不透明感が続くなか、マクロ政策の実効性を高め、国内経済の安定をテコに不確実性へ備えようとしている点。
- 成長と生活の両立 – 不動産、科学技術と産業のイノベーション、対外開放に加え、雇用や安全・防災など人々の生活に直結する分野も重視している点。
中国政府のこうした方針は、今後の経済運営だけでなく、周辺地域や国際市場の見通しを考えるうえでも、引き続き注目されそうです。
Reference(s):
Chinese premier urges efforts to unlock consumption potential
cgtn.com








