中国ニュース 深圳でNEVに再エネ充電特典 個人向けグリーン証書
中国南部の大都市・深圳で、新エネルギー車(NEV)の充電に再生可能エネルギー由来の電力を使うよう促す制度「Green Car, Green Electricity」が始まりました。環境負荷を減らしつつ都市交通を電動化しようとする新しい試みとして注目されています。
中国・深圳で始まった「グリーン電力」充電の奨励策
この制度は、中国南部の深圳が導入したインセンティブ(優遇)プログラムです。対象となるのは、新エネルギー車(NEV)と呼ばれる電動車を持つ市民で、再生可能エネルギーで発電された電力を使って車を充電することを後押しします。
深圳市内には、グリーン電力を供給する充電ステーションが11カ所設置されています。NEVの所有者は、この11カ所のいずれかで充電することで、後述する「グリーン証書」を受け取ることができます。
1,000kWhごとに発行される「個人向けグリーン証書」
制度の中核となるのが、「Green Car, Green Electricity」に参加した個人に対して発行されるグリーン証書です。
- NEV所有者が、対象となるグリーン電力充電ステーションで充電を行う
- 累計の充電量が1,000キロワット時(kWh)に達するごとに
- 国家エネルギー局(National Energy Administration、NEA)が個人専用のグリーン証書を発行する
この証書は、NEVオーナーがどれだけ「再生可能エネルギーを使って走ってきたか」を可視化する役割を持ちます。環境への貢献を目に見える形で示すことで、継続的な利用を促す狙いがあると考えられます。
NEVの普及と「どの電気で走るか」という視点
新エネルギー車(NEV)は、排出ガスを出さない、あるいは少ない移動手段として注目されています。しかし、車が電気で走るようになっても、その電気が化石燃料由来であれば、全体としての温室効果ガス排出は大きくは減らないという課題があります。
深圳の取り組みは、「クルマの電動化」だけでなく、「電気そのものを再エネに切り替える」ことを同時に進めようとする試みだと言えます。都市の交通と電力システムを一体で捉える発想は、今後の都市政策において重要なポイントになっていきそうです。
日本の読者にとっての意味
2025年の今、日本でも電気自動車や充電インフラに関する議論が続いていますが、「その電気がどこから来ているのか」という視点は、今後さらに重みを増していくと考えられます。
深圳の例は、
- NEVなど環境配慮型のモビリティの普及
- 再生可能エネルギーの利用拡大
- 市民一人ひとりの行動を後押しするインセンティブ設計
という三つの要素を組み合わせることで、都市全体の脱炭素化を進めようとする一つのモデルケースと見ることができます。
日本の都市や企業が今後、電動車と再生可能エネルギーをどう結びつけていくのかを考える上でも、中国の都市で始まったこうした試みは、静かに参照すべき動きと言えるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








