中国本土で記録的猛暑 三伏は終わっても続いた「暑さの夏」
中国本土で一年で最も暑い時期とされる三伏(さんぷく)が今夏も終わりましたが、その後もしばらく厳しい暑さが続き、2025年は観測史上2番目の「暑さの夏」となりました。
今年の三伏期間(7月20日〜8月18日)の全国平均気温は23.21度で、過去最高だった2024年にわずかに及ばないものの、記録的な水準でした。新疆ウイグル自治区や四川省、河南省などでは、極端な高温の日が15日以上続いた地域もあり、一部では20日を超えました。
一年で最も暑い「三伏」とは
三伏は、中国の伝統的な暦で一年のうち最も暑い時期を指す言葉です。夏至のあとに続く三つの10日間の期間「初伏・中伏・末伏」をまとめたもので、いわゆる夏の盛り、最も体にこたえる時期とされています。
2025年の三伏は合計30日間で、7月20日から8月18日まで続きました。この時期は農作業の計画や健康管理の目安とされてきたほか、現代では冷房や電力需要が最も高まる時期としても重要視されています。
2025年の三伏、観測史上2番目の暑さ
今年の三伏期間中、中国本土の全国平均気温は23.21度に達しました。これは観測史上最高だった2024年に次ぐ高さで、統計上も「特別な夏」であったことが分かります。
特に新疆ウイグル自治区、四川省、河南省など内陸部を中心に、極端な高温が15日以上続いた地域が多く、一部では20日を超えました。単に一時的な猛暑ではなく、「長く続く暑さ」が各地を覆ったことが今回の特徴です。
全国では100か所を超える気象観測所が、「高温日が連続した日数」の新記録を更新しました。多くの地域で、これまで経験したことのない長さの暑さが続いたことになります。
強い高気圧が「長い暑さ」の背景に
こうした記録的な暑さの背景には、強い高気圧の存在がありました。中国本土の広い範囲を強い高気圧が覆い、雲の少ない晴天と暖かい空気をもたらしたことで、日中の気温が上がりやすい状態が続いたとされています。
高気圧に覆われると、日差しが強くなるだけでなく、夜間も地表の熱が逃げにくくなり、最低気温も下がりにくくなります。昼も夜も気温が高い状態が続くことで、体への負担は一段と大きくなります。
三伏明け後も続いた暑さ 杭州では40度予想も
三伏が終わった8月18日以降も、高気圧はすぐには弱まらず、華中や華南を中心に高温が続きました。当時の予報では、向こう1週間は多くの地域で厳しい暑さが続くと見込まれており、杭州(こうしゅう)、南京(なんきん)、上海などの都市では、さらに数日間の猛暑日が予想されていました。
特に杭州では、気温が40度に達する可能性が指摘されるほどで、引き続き警戒が呼びかけられていました。高気圧は8月中は大きく動かないとみられ、南部ではその間、高温と高湿度が続くとされていました。
当局が呼びかけた「身を守る暑さ対策」
こうした中、当局は市民に対し、熱中症などから身を守るための基本的な対策を取るよう呼びかけました。具体的には、次のような点が重視されました。
- こまめに水分を補給し、のどが渇く前に少しずつ飲む
- 通気性のよい、明るい色の衣服を選び、できるだけ涼しい服装を心がける
- 日中の最も暑い時間帯の外出や屋外での激しい運動を避ける
- 冷房や扇風機を適切に利用し、室温を上げすぎないよう調整する
- 子どもや高齢者、持病のある人の体調の変化に特に注意する
暑さが長期化すると、「慣れたから大丈夫」と感じてしまいがちですが、体の疲れは少しずつ蓄積していきます。意識的に休憩を取り、睡眠や栄養を確保することも重要です。
2025年の猛暑から何を学ぶか
2024年に続き、2025年の三伏も観測史上トップクラスの暑さとなったことは、暑さの「例年並み」の感覚が変わりつつある可能性を示しています。都市部のヒートアイランド現象や、地球規模で進む気候変動など、複数の要因が重なっていると指摘されています。
中国本土での記録的な三伏は、日本を含む東アジア全体にとっても他人事ではありません。職場や学校のスケジュール、都市のインフラ設計、家庭の冷房利用のあり方など、社会全体で「暑さとどう共存していくか」が問われています。
今後、三伏のような猛暑の期間が「例外的な異常気象」ではなく、頻繁に起きる可能性もあります。国際ニュースとしてこうした動きを追いながら、日々の暮らしの中でできる対策を一つずつ積み重ねていくことが求められています。
Reference(s):
cgtn.com








