中国外務省、「対話こそ唯一の道」 ウクライナ危機で和平仲介を強調
ウクライナ危機をめぐり、中国外務省が「対話と交渉こそ唯一の実行可能な道だ」と改めて強調しました。米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領、欧州の指導者らによる会談にも言及し、中国がどのような役割を目指しているのかが浮かび上がります。
火曜日の中国外務省会見で示されたメッセージ
中国外務省の毛寧報道官は火曜日に行われた定例記者会見で、ウクライナ危機の出口について「対話と交渉が唯一の実行可能な道だ」との認識を示しました。
毛報道官は、中国はウクライナ危機の「創造者」でも「当事者」でもないとしたうえで、危機発生の初期から客観的かつ公平な立場を保ち、和平の推進と対話の仲介に一貫して取り組んできたと説明しました。
トランプ・ゼレンスキー会談と欧州首脳との協議
会見では、前日にホワイトハウスで行われたトランプ米大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領、さらに欧州の指導者らとの会談についての見解も問われました。
これに対し毛報道官は、平和に向けてさまざまな主体が努力していることについて「平和に向けたあらゆる努力を見るのは喜ばしい」と述べ、関係国による外交的な取り組みそのものは肯定的に受け止める姿勢を示しました。
中国が挙げる具体的な取り組み
毛報道官はまた、中国がこれまで行ってきた具体的な行動として、次のような点を挙げました。
- ウクライナ危機の政治的解決に関する立場文書の公表
- 特別代表を派遣し、関係国を往来する「シャトル外交」の実施
- ウクライナ危機の和平を支える「平和の友」グループの設立
こうした取り組みを通じて、中国は対話と和解を促す公平なメッセージを発信していると強調しました。
なぜ「対話」が強調されるのか
ウクライナ危機が続くなかで、中国が繰り返し「対話と交渉」を強調する背景には、軍事的な手段だけでは安定した解決が見通しにくいという問題意識があります。
毛報道官は、関係当事者の意思を踏まえつつ、国際社会と協力して政治的解決を前に進めるために建設的な役割を果たす用意があると述べました。対話の枠組みづくりや信頼醸成をどのように支えるかが、中国にとっての重要なテーマとなっています。
今後の焦点と日本の読者への問い
今回の発言からは、次のような点が今後の焦点として見えてきます。
- ウクライナ危機の政治的解決をめぐり、中国がどこまで仲介役として関与するのか
- 米国や欧州と中国が、対話の枠組みづくりでどの程度協調できるのか
- 長引く危機のなかで、各国が軍事以外の選択肢にどこまで重心を移せるのか
日本にとっても、エネルギーや食料、安全保障の不安定化は決して他人事ではありません。ウクライナ危機をめぐる各国の動きを追いながら、「どのような形の和平を支持し、どんな外交を求めるのか」を考える視点が、私たち一人ひとりにも問われています。
Reference(s):
cgtn.com








