中国-欧州鉄道・深圳ルートが運行5周年 878本と30億ドル超を輸送
中国と欧州を結ぶ貨物列車ネットワーク、中国-欧州鉄道の深圳ルートが2025年に運行開始から5周年を迎えました。5年間で878本が走り、総貨物額は30億ドル超に達し、国際物流の新たな選択肢として存在感を高めています。
ロシア向け列車で5周年を迎えた深圳発ルート
中国-欧州鉄道の深圳発ルートは、5周年を迎えた月曜日に、家電製品や電子機器などを積んだ列車がロシアに向けて出発しました。この路線は、深圳からユーラシア大陸を横断し、欧州やロシアへと貨物を運ぶ国際鉄道輸送サービスです。
2020年に始動、初便はドイツのデュイスブルクへ
この路線の初便は2020年8月18日、機械類や電子製品を載せて深圳を出発し、ドイツのデュイスブルクへと向かいました。それから5年間で運行を重ね、2025年には節目となる5周年を迎えています。
5年間で878本・8万5000TEU・30億ドル超
路線の運営会社である Shenzhen Shenguo Railway Logistics Development Co., Ltd. によると、中国-欧州鉄道(深圳)は過去5年間で次のような実績を積み上げてきました。
- 累計運行本数:878本
- 輸送した貨物量:20フィートコンテナ換算で8万5000TEU超
- 貨物の総額:30億ドル超
この5年間、深圳ルートで扱う貨物額は5年連続で増加を続けており、安定した成長を示しています。
単一路線から27路線・47カ国・地域へ拡大
スタート時には単一路線だった中国-欧州鉄道(深圳)のネットワークは、現在では27路線へと拡大し、ドイツ、チェコ、イタリア、ロシアなどを含む47カ国・地域をカバーするまでになりました。
これにより、深圳から欧州および周辺地域へのアクセスは多様化し、複数の目的地に向けて貨物を送り出せる体制が整いつつあります。
広東・香港・マカオ大湾区の製品を世界へ
中国-欧州鉄道(深圳)は、広東・香港・マカオ大湾区の企業にとって、欧州やユーラシア各地へ製品を届けるルートとして活用されています。
これまでに利用した企業は7000社を超え、家電、電子機器、日用品、靴類など多様な製品が、鉄道コンテナで各国・地域へと運ばれました。
一方で、沿線の国や地域からは、高品質な製品がこのルートを通じて中国に運び込まれており、深圳ルートは中国と欧州・ロシアなどを結ぶ双方向の貿易チャネルとして機能しています。
国際物流と企業にとっての意味
輸送ルートが海上輸送や航空輸送だけでなく、鉄道輸送によっても確保されることは、企業にとってリスク分散や安定供給の観点から重要性を増しています。深圳ルートの5年間の拡大は、その一例といえるでしょう。
特に、次の点で注目すべき動きだと考えられます。
- 欧州やロシアなど複数の市場を一つの鉄道ネットワークで結んでいること
- 7000社超の企業が利用することで、地域の製造業や貿易の裾野が広がっていること
- 毎年貨物額が増加していることから、企業側のニーズが継続しているとみられること
2025年12月現在、中国-欧州鉄道(深圳)は、開通から5年で築いたこの実績を土台に、今後も国際物流と貿易を支える重要な役割を担い続けるとみられます。日本のビジネスやサプライチェーンを考えるうえでも、その動向をフォローしておきたい路線の一つです。
Reference(s):
China-Europe Railway Express from Shenzhen marks 5 years of growth
cgtn.com








