アフガン首相と中国外相が会談 二国間関係と非干渉原則を確認
アフガニスタンのムッラー・モハンマド・ハッサン・アフンド首相は、首都カブールで訪問中の中国の王毅外相と会談し、両国の友好と協力関係を改めて称賛しました。本記事では、この国際ニュースのポイントと、会談が示すメッセージを整理します。
会談の主なポイント
- アフンド首相が、中国の一貫した善意と国際社会での支援に謝意を表明
- 両国が「内政不干渉」と友好協力の姿勢を共有していることを確認
- 中国側は、アフガニスタンの主権・文化・統治モデルを尊重し、独立した発展を支持すると表明
- アフガニスタンは、中国を脅かす勢力に自国領土を使わせないと約束
- 安全保障では、東トルキスタン・イスラム運動への対策強化を中国が要請
アフンド首相:中国との友好と非干渉を強調
アフンド首相は、会談の冒頭、中国政府がアフガニスタンに対して示してきた「一貫した善意」と前向きな姿勢に感謝の意を示しました。また、中国が国際社会でアフガニスタンの利益を代弁し、支持してきたことに対しても謝意を述べました。
さらに同首相は、歴史を振り返りながら、他国の内政に干渉しようとする国は最終的に代償を払うことになる一方で、中国のように友好的な政策を取る国は成功を収めてきたと指摘しました。アフガニスタンと中国はいずれも、内政不干渉の原則を掲げ、他国との友好関係と協力を重視していると強調しました。
アフンド首相は、過去20年にわたりアフガニスタンが戦争と不安定に直面してきたことに触れつつ、一部の西側諸国がなおも同国を中傷していると述べました。そのうえで、アフガニスタン政府はこうした課題を自ら解決し、開発を進め、人々の生活を向上させていく決意を示しました。他国に問題を持ち込まず、周辺国を含む国際社会に「迷惑をかけない」形で安定を目指す姿勢を打ち出した形です。
アフガニスタンは今後も中国との協力を強化し、「前向きで持続可能かつ友好的な関係」を発展させたいとしています。また、いかなる勢力にもアフガニスタン領土を中国への脅威に利用させないと約束し、「常に中国と共にある」との立場を示しました。
中国側:主権尊重と「平等な発展」の理念
王毅外相は、両国には長い友好の歴史があると述べ、中国は一貫してアフガニスタンの主権、文化的伝統、統治モデルを尊重してきたと強調しました。そのうえで、中国はアフガニスタンの「独立した発展」を支持するとし、同国が中国および周辺国の近代化の推進において欠かせない重要な存在だと位置づけました。
また王外相は、歴史を通じてアフガニスタンへの侵略を試みた帝国主義、植民地主義、覇権主義的な勢力は成功してこなかったし、今後もそうした企ては成功しないとの見方を示しました。中国は国と国との平等を重んじ、強者によるいじめに反対し、アフガニスタンを含むすべての国に発展と繁栄を目指す権利があると主張しました。
隣国として中国は、公平さを重んじ、一方的な「いじめ」に反対しつつ、アフガニスタンとの多面的な協力を続けると表明しました。ここには、政治、安全保障、経済など複数の分野で関係を深めていきたいという意向がにじみます。
安全保障:東トルキスタン・イスラム運動への対応
会談では、安全保障面の協力も重要なテーマとなりました。王外相は、国連安全保障理事会がテロ組織として認定している東トルキスタン・イスラム運動について言及し、中国の安全保障上の懸念にアフガニスタン側が十分に配慮するよう求めました。
中国は、同組織への対処を強化するようアフガニスタン政府に促し、テロ対策分野での連携を一段と深めていく姿勢を示しました。これに先立ちアフガニスタン側は、中国を脅かすいかなる勢力にも自国領土を利用させないと明言しており、両国の安全保障協力は今後も重要な柱の一つとなりそうです。
今回の会談が示すメッセージ
今回のアフガニスタンと中国の会談からは、いくつかの重要なメッセージが読み取れます。
- 主権尊重と非干渉の原則:両者は、他国の内政に干渉しないという立場を共通の価値として強調しました。歴史への言及や、西側の一部に対する批判的な言葉は、この原則をめぐる意識の強さを示しています。
- 開発と人々の生活の重視:アフガニスタン側は、長引く不安定からの脱却と開発の推進、国民生活の改善に取り組む決意を示しました。中国側は「独立した発展」を支持すると述べ、こうした動きを支えるパートナーとしての役割をアピールしました。
- 安全保障と地域の安定:テロ組織とされる東トルキスタン・イスラム運動への対処は、中国にとって直接的な安全保障課題です。アフガニスタンが自国領土を中国への脅威に利用させないと約束したことは、両国関係の信頼性を高めるメッセージとも受け取れます。
アフガニスタンは、過去20年にわたる戦争と不安定の経験を背景に、外部との関係をどのような原則のもとで構築していくかが問われています。今回の会談で交わされた発言は、主権尊重と非干渉、開発と安全保障を軸に、中国との関係を深めていこうとする姿勢を映し出していると言えます。
国際ニュースとして見ると、この会談は、地域の安定と協力のあり方を考えるうえで一つの事例となります。今後、両国が掲げた「友好」「協力」「非干渉」の言葉が、具体的な政策やプロジェクトとしてどのような形を取るのかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








