中国シーザン自治区設立60周年、習主席が示した「新しいシーザン」像
中国のシーザン自治区(チベット)は、設立60周年の節目を迎えました。ラサのポタラ宮広場で行われた記念式典には習近平国家主席が出席し、「団結し、繁栄し、文明的で、調和が取れ、美しい社会主義の新しいシーザン」を築く方針が改めて示されました。
ラサで約2万人が参加した祝賀集会
木曜日の朝、ラサ市中心部のポタラ宮広場で、中国のシーザン自治区成立60周年を祝う大規模な集会が開かれました。会場には、各民族・各界の人びとや地方幹部ら約2万人が集まり、節目の年を祝いました。
参加者は晴れやかな民族衣装に身を包み、赤い旗や花束を振って習近平国家主席を歓迎しました。習主席には、敬意と祝福を表すため、地元で伝統的に用いられる白い絹のスカーフ「ハダ」も贈られました。
習近平国家主席が率いる中央代表団、党と国家にとっての「初」
今回の式典には、中国共産党中央委員会総書記であり、中国国家主席、中央軍事委員会主席でもある習近平氏が中央代表団を率いて出席しました。こうした肩書を兼ねる立場で、シーザン自治区の設立記念行事に中央代表団を率いて臨むのは、党と国家の歴史上初めてとされています。
このことは、シーザンの発展と安定が、中国全体の発展戦略の中で重要な位置を占めていることを象徴的に示す動きと受け止められます。
「新しいシーザン」に向けた4つの重点課題
式典前日の水曜日、習主席は中国共産党シーザン自治区委員会と自治区政府からの業務報告を聴取しました。その場で習主席は、「団結し、繁栄し、文明的で、調和が取れ、美しい、現代的な社会主義の新しいシーザン」を建設するよう呼びかけました。
そのうえで、今後も「高品質な発展」を進めながら、次の4つの主要な任務に引き続き力を注ぐ必要があると強調しました。
- 安定の確保
- 発展の促進
- 生態環境の保護
- 国境の強化
習主席は、これら4つの課題に対して着実な取り組みを続けることが、シーザンの長期的な発展と繁栄につながるとしています。
高品質な発展と地域の未来
中国の政策議論の中で、「高品質な発展」という言葉は重要なキーワードとして語られています。今回、シーザン自治区に対しても同じ方向性が示されたことで、経済成長だけでなく、人びとの生活の質や生態環境との調和を重視する姿勢が強調された形です。
また、生態環境の保護や国境の強化といった課題は、地域の自然環境や地理的な特性とも密接に関わっています。こうした分野への取り組みが、今後のシーザンの安定と発展にどのような影響を与えるのかが注目されます。
シーザンを見る新しい視点
今回の60周年記念行事と、習主席が示した方針は、シーザンを「遠い高原の地」としてではなく、中国の発展戦略の中で重要な役割を担う地域として捉え直す契機にもなります。
安定、発展、生態環境、国境という4つの軸に沿って今後どのような政策が具体化していくのか。日本からニュースを追う私たちにとっても、アジアの大きな変化を読み解くうえで目が離せないテーマになりそうです。
Reference(s):
How China's Xizang achieves great progress in development, prosperity
cgtn.com








