中国、米国に中国人留学生への「嫌がらせ」中止と是正を要求
中国外務省は、米国の入国審査で中国人留学生が不当な取り調べや嫌がらせ、送還を受けているとして、米側に調査と是正を強く求めています。2025年現在も続く人の往来のなかで、留学生の安全と権利をどう守るのかが、あらためて問われています。
中国が米国に是正を要求
中国外務省の毛寧報道官は、金曜日に行われた定例記者会見で、米国に入国する中国人留学生の一部が、入国時に理由のない質問や嫌がらせを受けたり、本国への送還を命じられたりしていると指摘しました。
毛報道官は、こうした取り扱いは「不当」であり、米側に対して徹底した調査と誤りの是正を求めると表明しました。さらに、中国は関係する一つひとつの事案について米側に申し入れを行ってきたと説明しました。
中国側は今後も、自国民の正当な権利と利益を守るため、必要な措置を取り続けると強調しています。
何が問題視されているのか
今回中国が問題視しているのは、米国入国時の審査そのものではなく、「根拠のない」取り調べやハラスメント(嫌がらせ)、そして送還といった対応です。留学生は、すでにビザの取得や大学側の受け入れ手続きなど、多くの審査を経て渡航しています。
それにもかかわらず、入国の最終段階で不透明な理由による対応が行われれば、
- 学業や研究計画の中断
- 航空券や生活準備などの経済的損失
- 精神的なストレスや不安
といった影響が出る可能性があります。これは個人の問題にとどまらず、教育交流や人的交流全体にも影を落としかねません。
留学生はなぜ重要なのか
国際ニュースとして今回の動きが注目される背景には、留学生が国と国の間をつなぐ存在であるという点があります。留学経験を通じて、言語だけでなく、社会の仕組みや価値観、ビジネスや研究のネットワークが広がります。
こうした人的交流は、政治や安全保障の議論とは別のレイヤーで、長期的に相互理解を支える基盤になります。その入口である入国審査の場でトラブルが起きれば、若い世代が海外に出る意欲をそぐことにもなりかねません。
留学を考える人が意識したいこと
中国人留学生のケースをめぐる動きは、米国を含む海外留学を考える多くの人にとっても、他人事ではありません。国や時期によって状況は異なりますが、次のような点を意識しておくことが大切です。
- 最新情報の確認:渡航先の大使館・領事館や大学が発信する入国条件や必要書類の情報を事前に確認する。
- 書類の整理:入学許可証、在学証明、財政証明など、ビザ申請や入国時に求められうる書類を一式そろえておく。
- 連絡手段の確保:空港で問題が生じた場合に備え、大学の担当部署や家族とすぐ連絡が取れるようにしておく。
個人レベルでできる備えには限界がありますが、事前にできる準備をしておくことで、不測の事態に冷静に対応しやすくなります。
今後の焦点と私たちへの問い
今回、中国が米国に対して是正を求めたことで、今後は次のような点が注目されます。
- 米国側がどのような調査や説明を行うのか
- 両国間の協議を通じて、入国審査の運用が見直されるのか
- 留学生やその家族の不安にどう向き合い、情報発信を行うのか
私たちにとっても、「安全保障」や「不正防止」といった名目と、個人の権利や尊厳をどう両立させるのかは、海外渡航や国際交流を考えるうえで避けて通れないテーマです。
中国人留学生をめぐる今回のニュースは、2025年を生きる私たちに、国境を越える学びや仕事が当たり前になった時代だからこそ、入国審査のあり方をどうあるべきだと考えるのかを静かに問いかけています。
Reference(s):
cgtn.com








