中国・海南省に台風「カジキ」接近 4級の非常対応を発動
中国の海南省に台風「カジキ」が接近しており、中国当局は洪水と台風に備えて4級の非常対応を発動しました。2025年の台風第13号となる「カジキ」は、今後さらに勢力を強める見通しで、海南島周辺では大雨への警戒が高まっています。
中国、海南省で4級の非常対応を発動
中国の応急管理部によりますと、台風「カジキ」の接近を受けて、土曜日に海南省を対象とした洪水・台風に関する4級の非常対応が発動されました。国際ニュースとしても、中国南部の防災体制の動きが注目されています。
- 対象地域:海南省
- 対応レベル:4級(4段階のうち最も低いレベル)
- 台風:「カジキ」(2025年の13号台風)
また、中国の国家洪水・干ばつ対策本部(State Flood Control and Drought Relief Headquarters)は、非常対応措置を開始し、現地の洪水・台風対策を支援するための作業チームを海南省に派遣しました。現地の防災・救援活動を中央レベルで後押しする形です。
4段階の非常対応と気象警報の仕組み
中国には、災害対応に関する4段階の非常対応システムがあり、レベルIが最も深刻な状態を示します。今回発動されたレベルIVは、最も低いレベルではあるものの、台風や洪水への注意が必要な局面に入ったことを意味します。
気象警報も4段階で運用されており、色の組み合わせは次のようになっています。
- 赤:最も深刻な警報
- オレンジ:赤に次ぐ高い警戒レベル
- 黄:中程度の警戒レベル
- 青:4段階のうち最も低い警報
今回、台風「カジキ」に対しては、中国国家気象センター(National Meteorological Center)が「黄色警報」を発表しており、今後の進路や勢力の変化に継続的な注意が呼びかけられています。
台風「カジキ」の現在位置と進路予想
中心は海南省・三亜市の東約650キロ
土曜日午前11時(現地時間)の時点で、台風「カジキ」の中心は海南島・三亜市の東約650キロの海上に位置しているとされています。台風は西向きに時速25キロ程度の速度で進んでおり、今後、勢力を大きく強める見通しです。
日曜夜に海南島南部沿岸に接近か
中国国家気象センターは、黄色警報を出すとともに、「カジキ」が日曜日の夜ごろに海南島南部の沿岸に上陸するか、あるいは接近すると予測しています。これに伴い、海南島の南部沿岸地域では、風雨が強まる時間帯が日曜日の夕方から夜にかけてピークとなる可能性があります。
予報によると、土曜日から日曜日にかけて、次の地域で大雨から猛烈な雨が見込まれています。
- 海南島の一部地域
- 西沙諸島(Xisha Islands)
- 中沙諸島(Zhongsha Islands)
これらの島しょ部では、短時間で雨量が増えるおそれがあり、道路冠水や土砂災害への注意が必要な状況です。
中央・地方の連携で進む洪水・台風対策
中国の国家洪水・干ばつ対策本部は、非常対応を始動させるとともに、専門チームを海南省に派遣しました。このチームは、洪水対策や台風被害の抑制に向けて、現地当局と連携しながら支援にあたるとされています。
具体的には、次のような点が焦点となります。
- 河川やダムの水位監視と必要な調整
- 低地や沿岸部での浸水リスクの確認
- 強風・大雨による被害を想定した事前の安全対策
今回の4級非常対応の発動は、台風常襲地域である海南省において、比較的早い段階から警戒レベルを引き上げ、洪水や強風による被害をできるだけ抑えようとする動きの一端ともいえます。
国際ニュースとしての意味合い
アジアの台風は、航空・海運の遅延やサプライチェーンの乱れを通じて、域外の国や地域にも影響を及ぼすことがあります。今回の台風「カジキ」についても、中国南部のインフラや物流の動向は、国際ニュースとして今後も注目される可能性があります。
一方で、段階的な非常対応や細分化された気象警報の運用は、大規模な自然災害に備えるための一つのモデルケースとしても見ることができます。読者のみなさんにとっても、自国や地域の防災体制を考えるきっかけとなるニュースと言えるでしょう。
Reference(s):
China activates emergency response as Typhoon Kajiki approaches
cgtn.com








