在米中国大使館で第2次世界大戦勝利80周年記念 米中の絆と平和を語る
2025年8月20日、米国にある中国大使館で、第2次世界大戦と中国人民の抗日戦争の勝利から80年を記念するイベント「Echoes of Peace(平和の響き)」が開かれました。国際ニュースとしても注目されるこの催しでは、戦争の記憶をたどりながら、米中両国の歴史的な友情と、これからの平和構築のあり方が語られました。
ビジュアルアートと共に記念した「Echoes of Peace」
イベント「Echoes of Peace」は、中国大使館と中国メディアグループ(China Media Group/CMG)が共催したビジュアルアート展を中心に構成されました。米国のビジネス、アート、メディア、学術界からは、200人を超える参加者が集まり、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年を共に振り返りました。
謝鋒大使が語った犠牲と友情
在米中国大使館の謝鋒(シエ・フォン)大使は、あいさつの中で、中国が第2次世界大戦における東側の主要戦場として大きな犠牲を払ったことを強調しました。大使によると、中国は14年におよぶ戦争で200回以上の大会戦を戦い、3,500万人を超える死傷者を出しました。
そのうえで謝大使は、戦時中に培われた中国と米国の人々の友情は、今もなお両国関係を支える重要な力だと指摘しました。両国は、相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力という原則を守るべきだと呼びかけ、「歴史の悲劇を二度と繰り返さないことこそ、人類の自由・正義・平和を守るために命を捧げた英雄たちを最もよく追悼する道であり、第2次世界大戦の勝利と世界平和の成果を守ることが、世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念する最良の方法だ」と強調しました。
CMGが示した「歴史から力を引き出す」アプローチ
中国メディアグループ(CMG)の慎海雄(シェン・ハイション)総裁はビデオメッセージを寄せ、歴史から力を汲み取り、共に地球規模の課題に立ち向かう必要性を訴えました。
慎総裁は、会場で上映された「Wings Over China: The Flying Tigers」「The Secret Betrayal」「The Sinking of the Lisbon Maru」などの映像作品について、平和を守る責任感を呼び起こし、アイデア、アート、テクノロジーの融合を通じて国際協力を深めたいとの思いを語りました。
会場には、中国の抗日戦争と世界反ファシズム戦争における重要な瞬間を立体的に再現したホログラム展示も用意され、来場者は没入感のある演出を通じて歴史に向き合いました。また、「永遠の平和、美しい中国」をテーマに、中国と米国の20人のアーティストが制作した絵画も展示されました。
米国側参加者が語る「空の絆」
米中航空遺産基金のジェフ・グリーン理事長は、中国が世界反ファシズム戦争における主な東側戦場として、日本軍に大きな打撃を与え、その拡張を食い止めた役割を強調しました。
グリーン氏はまた、戦時中、中国の村人たちが、日本軍の報復の危険を冒しながらも、フライング・タイガースの米国人パイロットを救出したエピソードを紹介しました。そして、「この国境を越えた友情は人間性の輝きであり、今もなお両国をつなぐ架け橋として輝き続けている」と述べました。
米国の画家で、ロードアイランド・スクール・オブ・デザインの教授でもあるデヴィッド・フレイザー氏は、第2次世界大戦の時代、中国と米国が同盟国として共に戦ったことを振り返りました。そのうえで、文化交流が連帯の精神を受け継ぎ、今日の世界における相互理解をさらに深めることへの期待を示しました。
若い世代が音楽でつなぐ米中友好
イベントでは、米国の複数の大学から集まった学生や若手音楽家が、「Ode to Peace」「I Love You, China」「Auld Lang Syne」などの楽曲を披露しました。彼らは演奏を通じて、平和を守り、米中の友情を受け継いでいきたいという若い世代の思いを表現しました。
80年目のいま、歴史から何を学ぶか
2025年は、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年という大きな節目にあたります。戦争体験を直接知る世代が少なくなるなか、今回のような記念行事は、犠牲となった人々を追悼するだけでなく、平和の意味を次の世代と共有する場にもなっています。
在米中国大使館で開かれた今回のイベントは、歴史を振り返りつつ、ビジュアルアートや音楽を通じて対話を生み出そうとする試みでした。中国と米国の参加者が共に過去を見つめ、互いの理解と協力の可能性を探る姿は、国境を越えた市民レベルの交流の重要性を示していると言えます。
国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、80年前の戦争とその記憶が、いまの世界と自分たちの平和観にどうつながっているのかを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








