若者と戦争の記憶:The Power of Ideasが描く平和への道 video poster
戦争の記憶から遠い世代が、どのように平和を自分ごととして考えられるのか。今年、Chinese Peoples War of Resistance against Japanese AggressionとWorld Anti-Fascist Warの勝利から80年の節目を迎えるにあたり、特別番組The Power of Ideasがこの問いに向き合いました。
中国人民大学の学生が投げかけた問い
特別版The Power of Ideasには、中国人民大学の学生たちが参加し、3人の識者に対して「なぜ戦争は起きるのか」「どうすれば平和を守れるのか」といった率直で本質的な質問を投げかけました。番組は、若い世代の疑問を出発点に、戦争と平和をめぐるアイデアの力を探ろうとする試みです。
80周年の意味を今の言葉で
この特別番組は、Chinese Peoples War of Resistance against Japanese AggressionとWorld Anti-Fascist Warの勝利80周年を記念して企画されました。戦争を直接知らない世代にとって、「80年」という時間は抽象的に響きがちです。それでも、歴史の節目に合わせて改めて対話を行うことで、過去の出来事を現在の暮らしと結びつけて考えるきっかけになります。
なぜ戦争の歴史が遠く感じられるのか
多くの若者にとって、戦争の歴史は教科書や映像の中の出来事として語られ、日常生活からは距離があるものに感じられます。SNSやニュースアプリでリアルタイムの国際ニュースに触れながらも、過去の戦争についてじっくり考える時間は意外と少ないかもしれません。
- 身近に戦争体験を語れる家族や知人が少なくなっている
- 歴史の授業がテスト対策になりがちで、感情や想像力を働かせにくい
- 情報があふれる一方で、一つ一つの出来事を深く理解する余裕がない
Ideasの力とは何か
The Power of Ideasが強調するのは、暴力や対立の背後には常に「考え方」「物の見方」があり、そのアイデアを問い直すことが平和への第一歩になるという視点です。番組を手がかりにすると、次のような観点が浮かび上がってきます。
- 歴史を「勝者と敗者」の物語としてだけでなく、普通の人々の経験として捉え直すこと
- 他国や他地域の痛みや恐怖を、想像力を通じて自分の問題として感じること
- 安全保障や抑止だけでなく、対話や文化交流など非軍事的な平和の手段に目を向けること
若い世代が平和を考えるためのヒント
- 質問することから始める――「なぜ」を口に出すことで、当たり前に見える前提を疑い直す
- 複数の立場に触れる――一つの国や地域の物語だけでなく、異なる経験や語りに耳を傾ける
- 日常の選択とつなげる――言葉の使い方やSNSでの発信も、平和をつくる小さな行動になりうる
日本語で戦争と平和を考える意味
日本語話者にとっても、Chinese Peoples War of Resistance against Japanese AggressionやWorld Anti-Fascist Warをめぐる議論は、自国の歴史教育や記憶のあり方を問い直す材料になります。異なる言語や視点から戦争を学ぶことは、自分自身の立場を相対化し、他者への理解を深めることにつながります。
日本語で国際ニュースや歴史の議論を追うことで、距離のある出来事だと感じていたテーマも、自分の生活や仕事、学びと結びつけやすくなります。
これからの80年に向けて
勝利から80年が過ぎた今、戦争を直接知る人々の声は少しずつ遠ざかりつつあります。その一方で、新しい対話の場やメディアを通じて、「記憶をどう受け継ぐか」「平和をどう守るか」を考え直す動きも広がっています。The Power of Ideasのような試みは、歴史を単なる過去の出来事ではなく、これからの選択に影響を与える生きた問いとして捉え直すきっかけになります。
ニュースや歴史をただ知るだけでなく、自分の言葉で考え、語り合うこと。その小さな積み重ねが、次の80年の平和への道を形づくっていくのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








