上海・Yuyuan Market:明代庭園の外に広がる市場のいま video poster
上海の中心部にある歴史的な庭園Yuyuan Gardenと、その周囲に広がるYuyuan Marketのにぎわいを映した映像が、2025年に公開されています。明代の静かな庭から現代の市場の喧噪へと移り変わる光景は、都市の現在を象徴的に切り取っています。
静寂の庭園と、門を出た先の別世界
上海の中心には、もともと個人的な憩いの場として設計された明代の庭園Yuyuan Gardenがあります。その塀を一歩外に出ると、歴史はまったく別の姿を見せます。
庭園のまわりに何世代にもわたって広がってきたのがYuyuan Marketです。ランタンの明かりに照らされた路地、複雑に入り組んだひさしや屋根、途切れることのない店舗の列が、静かな庭園とは対照的なエネルギーを放っています。
ランタンに照らされた市場を歩く映像
紹介されている動画は、そのYuyuan Marketの下をゆっくりと歩いていく散策映像です。特徴的な屋根の下を進む視点を通して、行き交う人びとの足取りや、路地ごとに変わる空気感が穏やかに伝わってきます。
テンポの速い編集よりも、実際に歩くスピードに近いリズムで進むため、視聴者は自分が市場の中を歩いているかのような没入感を味わうことができます。
伝統と消費が交差する「舞台」としての市場
Yuyuan Marketには、観光客と地元の人が入り混じって行き交っています。そこは、伝統と消費文化が出会う「舞台」のような空間です。
- 明代の庭園が体現する静けさと、外の市場の活気あるざわめき
- 細かな意匠のひさしや屋根の下で繰り広げられる日常の買い物
- 観光の目的地でありながら、生活の場としても機能する市場
歴史を感じさせる建物の意匠と、買い物袋を手に歩く人びとの姿が同じ画面に収まることで、過去と現在が一体になった都市空間の姿が浮かび上がります。
2025年のビジュアルストーリーが映すもの
2025年8月に公開されたビジュアルストーリー「From Ming quiet to market clamor: Beneath curved roofs of Yuyuan」は、Yuyuan Gardenの静けさとYuyuan Marketの活気を対比させながら、都市の時間の積み重なりを静かに語ります。
ガイドの解説よりも街の音や人の動きに耳を澄ませる構成のため、視聴者は自分のペースで画面の細部を追いながら、Yuyuan Marketの空気を想像することができます。
スマートフォンで短時間に見られるこうした映像は、通勤や移動の合間に世界の街を「歩いてみる」新しいニュース体験ともいえます。上海の一角に息づく歴史と日常の交差点を、画面越しにたどってみると、都市を捉える自分の視点も少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com







