国連80周年と若者の未来像 『One Home: Shared Future』第2弾
2025年に創設80周年を迎えた国連は、世界の若者とともに「これからの人類の物語」を描こうとしています。中国の国際メディアであるCGTNは、世界のパートナーと連携し、若者の視点を集めるビジュアル・ストーリーテリング企画『One Home: Shared Future』を進めています。その作品群の第2弾コレクションが公開されました。
国連80周年と『One Home: Shared Future』
国際ニュースの世界では、2025年は国連(国際連合)設立から80年という節目の年です。この節目に合わせて行われている『One Home: Shared Future』ビジュアル・ストーリーテリング・イニシアチブは、世界中の若者に「人類の未来をどう描くか」を問いかけ、映像や写真で表現してもらう試みです。
この取り組みには、CGTNを含む複数の国際的なメディアや団体が関わり、地域や言語の違いをこえた若者の声を共有する場となっています。政治的な議論よりもむしろ、日々の暮らしや身近な風景を通じて「私たちはどんな未来を望んでいるのか」をビジュアルで伝えることに重きがおかれています。
レンズ越しに語られる若者の「未来観」
今回紹介されている第2弾のコレクションでは、参加した若者たちがカメラやスマートフォンを通じて、自分なりの「人類の未来」を切り取っています。ニュース映像とも、映画とも違う、個人的で等身大の視点が特徴です。
ビジュアル・ストーリーテリングの強み
ビジュアル・ストーリーテリングとは、写真や動画といった視覚的な手法を使って物語やメッセージを伝える手法です。文字や言語に頼りすぎずに、表情、風景、光の変化などを通じて感情や問題意識を共有できる点が大きな特徴です。
国境や言語の壁をこえやすいという意味で、国際ニュースの新しい伝え方としても注目されています。短い動画や1枚の写真でも、見る側が自分の経験と重ね合わせながら意味を見出せるため、SNS世代の若者にもなじみやすい表現方法といえます。
第2弾コレクションが示すもの
『One Home: Shared Future』の第2弾コレクションは、単発のキャンペーンではなく、若者の声を継続的に集めていこうとする流れの一部でもあります。第1弾に続いて新たな作品群が紹介されたことで、さまざまな地域やバックグラウンドを持つ若者の視点が折り重なっていきます。
こうしたプロジェクトでは、一般的に次のようなテーマや視点が浮かび上がることが多いと考えられます。
- 気候変動や環境問題と向き合う日常の風景
- 地域コミュニティのつながりや、支え合いの姿
- 文化や価値観の違いをこえた共生や多様性
- 紛争や不安定な情勢の中でも続く「ふつうの生活」
どの作品にも共通しているのは、「大きなニュース」ではなく、個人の体験から世界を見つめ直そうとする視線です。国連80周年という大きな節目を背景にしながらも、カメラの前にあるのは、身近な人々の表情や、日々の暮らしの一瞬一瞬です。
日本の読者にとっての意味
日本に暮らす私たちにとっても、この種の国際ニュースは、自分の立ち位置を考え直すきっかけになります。世界の若者がどんな未来を望み、どんな不安を感じているのかを知ることは、日本社会の課題を見つめ直す鏡にもなります。
同じデジタル世代でも、国や地域によって出会う現実は大きく異なります。だからこそ、若者が自分の言葉と映像で語るストーリーを通じて、「遠くのニュース」だった出来事が、少しずつ自分ごととして感じられるようになるかもしれません。
スクロールの指先から、世界の物語へ
スマートフォンを開けば、今日も世界中から無数の画像や動画が流れ込んできます。その中に、『One Home: Shared Future』のようなプロジェクトで生まれたビジュアル・ストーリーが紛れているかもしれません。
一枚の写真や短い映像に出会ったとき、「この作品を撮ったのは、どんな場所にいる、どんな願いを抱いた若者なのか」と少し立ち止まって想像してみること。それが、国境をこえた対話の第一歩になります。
国連80周年の今年、若者のレンズを通じて世界の「いま」と「これから」を見つめ直すことは、国際ニュースとどう向き合うかを考える上でも、静かだが大きな意味を持っていると言えます。
Reference(s):
cgtn.com








