中国外務省、南シナ海の「違法占拠」島礁での建設に強く反発
南シナ海の島礁開発をめぐり、中国外務省が改めて強い姿勢を示しました。2025年12月8日の定例記者会見で、報道官のGuo Jiakun氏は、関係国が「違法に占拠している」とする島や岩礁で進める建設活動に対し、中国が強く反対していると表明しました。
ベトナムの「島づくり」を問われた中国外務省の回答
この日の会見では、南シナ海でのベトナムによる最近の「島づくり」(島の造成や施設建設)の動きについて質問が出ました。これに対しGuo氏は、中国はそのような建設活動に「断固として反対する」と述べました。
Guo氏は、問題となっている島や岩礁は「違法に占拠された島礁」であり、その上での建設は認められないという立場を強調しました。
「南沙群島は中国固有の領土」
Guo氏はさらに、南シナ海の南部に位置する南沙群島(中国語名称:Nansha Qundao)は「中国の固有の領土だ」と明言しました。
そのうえで、中国は自国の「領土主権」と「海洋における権利・利益(海洋権益)」を守るため、「必要な措置を講じる」と述べました。具体的な内容には触れていませんが、中国が今後も南シナ海での動きを注視し、場合によっては対応を強める可能性を示唆する発言と受け止められます。
南シナ海情勢の中で見える中国のメッセージ
今回の発言は、南シナ海での島礁建設や開発活動をめぐる議論が続く中で、中国が自らの立場と「レッドライン(越えてはならない一線)」を改めて示したものと言えます。
ポイントを整理すると、次の3点が際立ちます。
- 南シナ海の一部の島礁は「違法に占拠されている」とする中国の認識
- 南沙群島(Nansha Qundao)は中国の固有の領土だという強調
- 領土主権と海洋権益を守るため、「必要な措置」を取る用意があると明言したこと
地域の安定と国際社会への影響
南シナ海は、アジアの海上交通の要衝であり、多くの国と地域にとって経済・安全保障の両面で重要な海域です。その中で、中国と周辺国との間で領有権をめぐる主張が交差し、各国の発言や行動が国際社会から注目されています。
中国外務省の今回のメッセージは、こうした状況の中で、自国の主張を明確にしつつ、他国による建設や開発の動きをけん制する意味合いも持っていると見ることができます。
私たちが注視したいポイント
今後の南シナ海情勢を考えるうえで、少なくとも次のような点が焦点になりそうです。
- ベトナムを含む関係国が、島礁での建設や開発をどのように続けていくのか
- 中国が表明した「必要な措置」が、外交的手段なのか、それとも現地での活動強化など別の形を取るのか
- こうした動きが、地域の安定や海上交通の安全にどのような影響を与えるのか
南シナ海をめぐる動きは、日本を含むアジア全体の安全保障や経済にも間接的に影響しうるテーマです。中国外務省の発言を手がかりに、地域のバランスがどのように変化していくのか、今後も丁寧に追っていく必要があります。
Reference(s):
China opposes construction on illegally occupied islands, reefs
cgtn.com








