中国・諸城で巨大ティラノサウルス化石 最大級スーに匹敵
巨大ティラノサウルス化石、中国で発見
中国東部の山東省・諸城で、世界最大級のティラノサウルスとして知られる標本スーに匹敵するサイズの巨大なティラノサウルス類の化石が見つかりました。新たな恐竜化石の発見は、アジアの恐竜研究や国際的な古生物学の議論に新しい視点を与えそうです。
アジア最長クラスの大腿骨と巨大な椎骨
今回報告された化石には、長さ1.21メートルの大腿骨が含まれます。これはアジアで見つかったティラノサウルス類の大腿骨としては過去最長とされ、個体の巨大さを物語っています。
さらに、幅28センチを超える大きな椎骨も発見されました。この骨からは、全長が12メートルを超える恐竜だった可能性が示されており、その体格はスーとほぼ同じ規模だとみられます。
新種ズーチェンティラヌス・マグヌスとの関連
諸城の恐竜研究センターによると、この恐竜は以前に命名された新種ズーチェンティラヌス・マグヌスに属すると考えられています。ズーチェンティラヌス・マグヌスは、諸城で見つかったティラノサウルス類の中で最も古い時期のものとされる種です。
一方で、今回の化石が本当に地元のズーチェンティラヌス・マグヌスの個体に一致するかどうかについては、今後の詳しい研究が必要だとされています。骨の特徴や地層の年代を精密に調べることで、個体の正体がよりはっきりしてくる見込みです。
ティラノサウルス類のアジア起源説に新たな材料
今回のような大型個体の存在は、長年議論されてきた仮説に新しい根拠を加える可能性があります。その仮説とは、ティラノサウルス・レックスを含む北米のティラノサウルス類が、もともとはアジアで起源を持つのではないかというものです。
アジアでこれほど大型のティラノサウルス類が確認されれば、種の起源や進化の過程を再検討する必要が出てくるかもしれません。研究者たちは、今後も骨格の分析や他地域の化石との比較を進め、系統関係の解明を目指すとみられます。
「恐竜の街」諸城とは
化石が見つかった諸城は、中国東部の山東省に位置し、「恐竜の街」と呼ばれるほど豊富な恐竜化石で知られています。これまでに10種以上の新種が報告されており、世界的にも重要な恐竜化石産地となっています。
今回の巨大ティラノサウルス類の発見は、諸城の地層がまだ多くの未発見の情報を秘めていることを改めて示しました。今後も新たな種や、恐竜の生活環境を知る手がかりとなる化石が見つかる可能性があります。
私たちがこのニュースから考えたいこと
一見すると「また恐竜のニュース」と感じるかもしれませんが、今回の発見は次のような点で意味を持ちます。
- ティラノサウルス類の起源や進化のシナリオを見直す手がかりになる
- アジア、とくに中国東部の恐竜化石産地の重要性を再確認させる
- 地質遺産をどのように守り、研究や教育に生かしていくかを考えるきっかけになる
恐竜研究は、地球の過去を知るだけでなく、長期的な環境変動や生物多様性の変化を理解するヒントにもつながります。諸城での新たな発見が、今後どのように国際的な古生物学の議論を動かしていくのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
Tyrannosaur fossils found in China rival 'Sue,' world's largest T. rex
cgtn.com








