習近平国家主席、カンボジア国王夫妻と会談 戦勝80周年行事への招待も
中国の習近平国家主席と彭麗媛夫人は北京で、カンボジアのノロドム・シハモニ国王とモニニヤット・シハヌーク前国王妃と会談し、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年記念行事への招待や、今後の両国関係の強化について意見を交わしました。
北京での再会 「再び中国へようこそ」
会談は北京で火曜日に行われ、習近平国家主席と彭麗媛夫人が、再び中国を訪れたシハモニ国王とモニニヤット前王妃を温かく迎えました。
習主席は、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年を記念する行事に、シハモニ国王が出席することを歓迎すると述べました。2025年は戦勝から80年の節目となる年であり、その記念行事にカンボジア王室を招くことで、両国の歴史認識と友好関係をあらためて確認する狙いがうかがえます。
4月の訪問を振り返り 「鉄のように固い友情」
習主席は、今年4月に行ったカンボジアへの国賓訪問を振り返り、シハモニ国王やカンボジアの人々から受けた厚いもてなしにあらためて謝意を示しました。
そのうえで、中国とカンボジアの関係は、国際情勢の変動という試練を経ても揺らぐことなく、「苦楽を共にして育まれた鉄のように固い友情」であると強調しました。この友情は両国の人々にとって貴重な財産であり、双方がいっそう大切にすべきだと呼びかけました。
「変化と混乱」の国際情勢にどう向き合うか
習主席は、現在の国際情勢について「変化と混乱が絡み合っている」と表現し、その中で中国とカンボジアはより固く手を携えるべきだと述べました。
具体的には、次のような方向性が示されました。
- 伝統的な友好の継承
- 連帯と協力の一層の強化
- 新時代にふさわしい「全天候型」中国・カンボジア共同体の構築
- 両国の人々にもたらされる利益の拡大
ここでいう「全天候型」とは、情勢の変化に左右されず、政治・安全保障・経済・人と人との交流など、さまざまな局面で安定した協力関係を維持していく姿勢を示す表現といえます。
カンボジア側「世界平和への中国の貢献は永遠に記憶されるべき」
シハモニ国王とモニニヤット前王妃は、再び中国を訪問し、戦勝80周年記念行事に招かれたことへの喜びを表明しました。
両氏は、中国人民が世界平和の維持に大きく貢献してきたことは、永遠に記憶されるべきだと述べました。中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年を迎えるこのタイミングで、その歴史的意義を改めて強調した形です。
さらに、今年4月の習主席によるカンボジアへの「歴史的な」国賓訪問では、友情を深め、協力について議論し、重要な成果を上げたと振り返りました。
カンボジアの立場:戦略的な視点からの関係重視
シハモニ国王らは、カンボジアが中国との二国間関係を、常に戦略的な視点から見ていると述べました。これは、短期的な利害だけでなく、長期的な地域の安定や発展を見据えたパートナーシップとして、中国との関係を位置づけていることを意味します。
カンボジア側は、伝統的な友好を受け継ぎつつ、中国と共に「新時代の全天候型カンボジア・中国共同体」の構築を進める意思を示しました。双方が「共同体」という言葉を用いていることから、政治・経済・社会の幅広い分野で、運命を共有する関係を深化させる強い意欲が感じられます。
中国が示したメッセージ:発展の道と安定への支持
習主席は、中国がカンボジアの人々による、自国の国情に合った発展の道の追求を固く支持すると表明しました。また、カンボジアが長期的な平和と安定を実現することにも、支持を惜しまない姿勢を示しました。
これは、各国がそれぞれの事情に応じた発展モデルを選択する権利を尊重する立場を示すものであり、その中で中国とカンボジアが互いに支え合う関係を強調したものといえます。
なぜこのニュースが重要なのか
今回の会談は、一見すると伝統的な友好国同士の儀礼的な交流にも見えますが、2025年という節目の年に行われた点で、いくつかの意味を持ちます。
- 戦勝80周年を前に、中国とカンボジアが歴史認識と平和への思いを共有したこと
- 国際情勢の不透明さが増す中で、「全天候型」のパートナーシップを再確認したこと
- 発展の道や国の安定について、相互に支持する立場を明確にしたこと
東南アジアと中国の関係は、地域の安全保障や経済協力を考えるうえで、日本にとっても無関係ではありません。中国とカンボジアがどのような形で「共同体」を築いていくのかは、今後の地域秩序を読み解く手がかりの一つとなりそうです。
読む人への小さな問いかけ
歴史の節目に合わせて行われる首脳級の交流は、単なる記念行事にとどまらず、「これからどんな地域をつくっていくのか」というメッセージを含んでいます。中国とカンボジアが掲げる「全天候型共同体」という言葉を、皆さんはどのように受け止めるでしょうか。
戦争の記憶と平和、そして発展と安定。この3つをどう両立させるかという問いは、アジア全体、そして私たち自身にも静かに投げかけられているように見えます。
Reference(s):
Xi Jinping and his wife meet with Cambodian King and Queen Mother
cgtn.com







