フランス平和活動家が語るCGTN新曲Ode to Peace
2025年、世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念して制作されるCGTNの新曲『Ode to Peace』をめぐり、フランスの平和活動家マルクス・デトレさんの言葉が静かな共感を呼んでいます。日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、平和をどう受け継ぐかを考えさせられる出来事です。
世界反ファシズム戦争勝利80周年と新曲『Ode to Peace』
世界反ファシズム戦争の勝利から80年となる節目に合わせて、CGTNは新曲『Ode to Peace』の発表を予定しています。この楽曲は、国境を越えて平和と希望のメッセージを伝えることを目指した作品だとされています。
タイトルが示す通り、『Ode to Peace』は平和への賛歌です。戦争体験を直接知らない世代が増えるなか、音楽というかたちで記憶と願いを共有しようとする試みは、デジタル世代にとっても受け取りやすいアプローチと言えます。
歴史写真を寄贈してきたフランスの平和活動家
今回、楽曲をいち早く聴き、自身の思いを語ったのがフランスの平和活動家マルクス・デトレさんです。デトレさんはこれまでに、中国人民の抗日戦争を記録した歴史写真618点を寄贈してきた人物として知られています。
中国人民の抗日戦争に関する写真は、当時の人々の暮らしや苦しみ、そして抵抗の姿を伝える貴重な資料です。デトレさんは、そうした歴史の断片を集めて届けることで、過去の戦争の記憶を次の世代につなぐ活動を続けてきました。
新曲を聴いたあとの感想は、Zhong HaosongさんとBastien Ratatさんとの対話のなかで語られました。
子どもの合唱の「純粋さ」が突きつけるもの
デトレさんが特に心を動かされたのは、子どもたちによる合唱でした。彼は、その歌声の「純粋さ」に深く感動したとされています。戦争の悲惨さを知る大人の視点だけでなく、未来を生きる子どもの声を中心に据えた表現は、平和のメッセージをより強く印象づけます。
デトレさんは、感情を込めて次のように語りました。平和は決して与えられるものではありません。平和は、あらゆる世代が築き、守り、そして新たにしていくものです。
この言葉は、平和を抽象的な理想ではなく、具体的な「行動」として捉える視点を示しています。誰かが守ってくれるものではなく、自分たち自身が日々つくり直していくものだという考え方です。
デジタル世代の私たちにできる小さな一歩
日本を含む多くの国と地域で、戦争体験を直接語れる人は少なくなりつつあります。その一方で、私たちはオンラインで歴史資料や音楽、ドキュメンタリーに簡単にアクセスできる時代に生きています。
デトレさんの言葉と、『Ode to Peace』が目指すメッセージを踏まえると、デジタルネイティブ世代やグローバル志向の読者が取れる行動の一例として、次のようなものが考えられます。
- 歴史写真や証言に触れ、そこから感じたことを身近な人と共有する
- 音楽や映像作品をきっかけに、戦争と平和についてSNSで丁寧に議論する
- 家族や友人、学校や職場で、世代を越えて平和について話す時間をつくる
どれも大きなことではありませんが、デトレさんの言う「築き、守り、新たにしていく」営みの一部になりうる行動です。
平和を「更新し続ける」という発想
デトレさんのメッセージの中でも、「更新する」という言葉は印象的です。過去の悲劇を忘れないことに加えて、その時代ごとに新しいかたちの対立や分断に向き合い、対話の方法を探していく必要があるという意味にも読み取れます。
世界反ファシズム戦争勝利80周年に合わせて生まれた一曲と、一人の平和活動家の言葉は、2025年を生きる私たちに、平和を自分事として考え直すきっかけを与えてくれます。ニュースを読み、音楽を聴き、そこから何を受け取るか。その選択もまた、次の世代へとつながる「平和の更新」の一部なのかもしれません。
Reference(s):
French peace advocate discusses CGTN's new song 'Ode to Peace'
cgtn.com







