上海発・アルメニアと中国の国際カップル物語「Love in the East」
活気あふれる上海で出会ったアルメニア出身のアニ・カラペティアンさんと、中国北東部ハルビン出身の李典斌(リ・ディエンビン)さん=愛称ダニさん。2025年のいま、アジアの大都市で進む異文化交流を象徴するような、静かながら力強いラブストーリーです。
上海で始まった「Love in the East」
二人の恋の始まりは、中国のビジネスの中心地・上海でした。同じ企業の職場で働くなかで出会い、仕事を通じて少しずつ距離を縮めていきました。
90年代生まれの二人にとって、それは「初めての国際恋愛」でもありました。自分とは異なる文化背景を持つ相手と付き合うことは、楽しみであると同時に大きなチャレンジでもあります。それでも二人は、その冒険に前向きに飛び込むことを選びました。
シユニクとハルビン、二つのルーツ
アニさんはアルメニアのシユニク地方の出身です。一方、ダニさんは中国北東部・黒竜江省の都市ハルビンの出身です。異なる地域、異なる言語、異なる習慣——二人のルーツは大きく違いますが、その違いこそが関係を豊かにしていきました。
初対面から互いに抱いた第一印象は、とてもポジティブなものでした。その好感が、やがて信頼へと変わり、そして「アルメニアと中国の文化が溶け合う関係」へと育っていきます。
中国での5年がくれた準備期間
アニさんは、ダニさんと出会う前に、すでに5年間中国で暮らしていました。その間に、中国の文化やコミュニケーションの取り方、日々の生活スタイルについて、多くを学んでいました。
この5年間の経験は、単なる「海外生活の知識」ではなく、二人の関係を支える土台にもなりました。たとえば、
- ことばそのものだけでなく、「どう伝えるか」というコミュニケーションの感覚
- 食事や休日の過ごし方など、生活習慣の違いを受け入れる柔らかさ
- 自分の価値観を押しつけず、相手の背景を知ろうとする姿勢
こうした姿勢があったからこそ、アニさんは、ダニさんやその家族・友人との関係のなかで、スムーズに橋渡し役になることができたと考えられます。
文化が「ぶつかる」のではなく「混ざり合う」関係へ
二人の関係は、アルメニアと中国、二つの文化が出会い、混ざり合うプロセスでもありました。食事の好み、家族との距離感、休日の過ごし方——日常の細かな違いの一つひとつを、二人は「問題」ではなく「発見」として受け止めていきます。
互いの文化を一方的に変えようとするのではなく、
- 相手の慣れ親しんだやり方を尊重する
- 自分の文化もオープンに紹介し、共有する
- 二人なりの「ちょうどいいバランス」を探し続ける
といった積み重ねが、やがて「二人だけの新しい文化」を形作っていきました。
こうして、互いに抱いた好印象から始まった関係は、アルメニアと中国の文化が自然に溶け合うパートナーシップへと成長し、やがて結婚へと実を結びます。まさに「Love in the East(東で育まれた愛)」というタイトルにふさわしい物語です。
グローバル時代を生きる私たちへのヒント
オンラインで世界が近づき、海外で働く・学ぶ日本の若い世代も増えています。国境を越えた出会いが特別なものではなくなりつつあるなかで、アニさんとダニさんの物語は、次のような静かなメッセージを投げかけています。
- 「完璧にわかり合う」ことを目指すのではなく、「違いを知り、楽しむ」姿勢を持つこと
- 相手の文化を学ぶことは、同時に自分の文化を見つめ直すきっかけにもなること
- 異文化のパートナーシップは、世界をより立体的に見る視点を与えてくれること
newstomo.com の読者の多くは、デジタルを通じて世界のニュースやトレンドに日々触れている人たちです。そんな私たちにとって、この小さなラブストーリーは、「ニュース」と「日常」のあいだをそっとつなぎ直してくれる国際ニュースの一つと言えるかもしれません。
「読みやすいのに考えさせられる」国際ラブストーリー
アニさんとダニさんの歩みは、派手なドラマではありません。しかし、
- 上海という国際都市で出会ったこと
- アルメニアと中国という異なる文化が出会い、混ざり合っていく過程
- 丁寧なコミュニケーションを通じて、信頼を育て、結婚へとつながっていったこと
といった点で、グローバル時代を生きる多くの人に共通するテーマを含んでいます。
国際ニュースを日本語で追いかける私たちにとって、この「Love in the East」という物語は、数字やデータでは見えない、国と国、人と人とのつながり方を静かに教えてくれるケーススタディでもあります。
遠いどこかの誰かの話ではなく、「もし自分だったら?」と想像しながら読むことで、異文化との向き合い方や、これからの人間関係の築き方について、そっと考えるきっかけを与えてくれるストーリーです。
Reference(s):
cgtn.com








