ロシア人アリーナが見た天津「Clay Figure Zhang」粘土人形がつなぐ物語 video poster
中国・天津の伝統工芸「Clay Figure Zhang」をめぐる小さな国際ニュースを、日本語ニュースとしてお届けします。ロシア出身のアリーナさんが訪ねたのは、100年以上続くとされる粘土細工の技と、天津の文化的な宝の一つとされるアートギャラリーでした。
天津の名物「Clay Figure Zhang」とは
ギャラリーには、粘土で作られた色とりどりの人形が並びます。一つ一つの作品には、歴史や文化、そして想像力が細部にまで込められているのが特徴です。2025年の今も、この伝統工芸は天津の「顔」として、多くの人の記憶に残り続けています。
ロシア人アリーナが歩いたギャラリー
ロシアから天津を訪れたアリーナさんは、この「Clay Figure Zhang」アートギャラリーの中をゆっくりと歩きながら、一体ずつ作品を眺めていきました。伝統工芸としての技術だけでなく、そこに込められた物語や感情に引きつけられていったといいます。
ムーラン、孔子、ベチューン医師──多彩な人物が勢ぞろい
ギャラリーの中で目を引くのは、登場する人物の幅広さです。伝説の女性戦士ムーランや、思想家の孔子といった象徴的な存在から、カナダ人医師ヘンリー・ノーマン・ベチューンのような、予想外の顔ぶれまでが精巧な粘土人形になっています。
こうしたラインナップ自体が、天津の人々が見てきた歴史と世界の広がりを物語っているようです。中国の物語だけでなく、遠く離れた国の人物も同じ粘土という素材で表現されることで、国境を越えたつながりが静かに浮かび上がります。
粘土人形が伝える「物語」と「記憶」
アリーナさんはギャラリーを巡りながら、この粘土人形がどのように物語を語り継ぎ、人々の記憶を形づくっているのかを感じ取っていきました。一つ一つの表情やしぐさから、その人物が生きた時代や背景を想像することができます。
歴史書や教科書では出会わないかもしれない細部も、立体的な造形として目の前に現れることで、見る人の中に新しいイメージや問いが生まれます。2025年という現在から過去を見つめ直す、小さな入り口にもなっていると言えるでしょう。
天津から広がる文化の橋
「Clay Figure Zhang」は、天津の地域文化を象徴するだけでなく、訪れる人どうし、さらには国どうしを静かにつなぐ存在にもなっています。ロシア出身のアリーナさんがこのギャラリーで受け取ったものは、中国の歴史や伝説だけではなく、異なる文化が出会い、影響し合う場に立ち会う感覚でした。
海外からの旅行者が、こうした伝統工芸を通じてその土地の歴史や価値観に触れることは、観光以上の意味を持ちます。作品を見て何を感じるか、その視点の違いこそが、新しい対話や理解のきっかけになるからです。
ニュースとして読む、旅の一場面
国際ニュースというと、大きな政治や経済の動きをイメージしがちですが、こうした一人の旅行者と一つの伝統工芸の出会いも、今の世界を映し出す小さなニュースだと言えます。天津の粘土人形を通して、私たちは「文化はどのように受け継がれ、どのように他者と共有されていくのか」という問いを改めて考えることができます。
スマートフォンの画面越しに読む日本語ニュースであっても、遠くの都市のギャラリーで誰かが立ち止まり、粘土の小さな顔を見つめている──そんな光景に思いを馳せることで、世界との距離は少しだけ近づくのかもしれません。
Reference(s):
A Russian friend's take on Tianjin's iconic Clay Figure Zhang
cgtn.com








