中国のインテリジェント計算能力が世界2位に ビッグデータ博覧会2025で発表
中国のインテリジェント・コンピューティング(知能計算)能力が合計78万PFlopsに達し、世界2位の規模となったことが明らかになりました。今年8月末に貴州省の省都・貴陽で開かれた「中国国際ビッグデータ産業博覧会2025」の開幕式で、国家データ局の劉烈宏局長が発表したものです。
中国のインテリジェント計算能力、世界2位の水準
劉烈宏局長によると、中国全体のインテリジェント計算能力は78万PFlopsに達し、世界の中で第2位の水準にあるとされています。PFlopsはコンピューターの計算能力を示す単位で、1PFlopsは1秒間に1000兆回の計算が可能な性能を意味します。
この能力の拡大により、生成AIやビッグデータ分析、高度なシミュレーションなど、インテリジェント・コンピューティングを必要とする幅広い分野を支える基盤が強化されているとみられます。
「東数西算」が牽引するデータインフラ整備
今回の数字の背景には、中国が進める国家プロジェクト「東数西算」の存在があります。劉局長は、この構想が同国の大規模な生産力配置における戦略プロジェクトとなっていると説明しました。
中国では、データインフラの建設が加速しており、今年7月末までに全国で25の都市ビジネスノード(都市ノード)が整備されています。さらに、8カ所の国家級コンピューティングハブが新たなコンピューティング能力の6割以上を集中的に担っており、そのうちインテリジェント計算能力は62万PFlopsに達しているとされています。
先行する貴州、省都・貴陽の役割
この「東数西算」構想を先導してきた地域の一つが、今回の博覧会の開催地である貴州省です。劉局長は、近年、貴州が全国レベルのコンピューティングハブの構築に力を注いできたと指摘しました。
特に、貴州省は世界初となる「400G全光ネットワーク計算チャネル」を構築したと発表しています。大容量かつ高速な光ネットワークを活用することで、クラウドサービスやAI処理、産業向けデータ利用など、多様な分野へのデータ供給能力を高める狙いがあるとみられます。
中国国際ビッグデータ産業博覧会2025の概要
インテリジェント計算能力の最新状況が示された中国国際ビッグデータ産業博覧会2025は、貴陽で今年8月末に3日間の日程で開催されました。会期は8月30日まで続き、多様なテーマでの交流や発表が行われました。
- 参加ゲストは1万6000人超
- 企業の参加は375社
- ビッグデータやインテリジェント・コンピューティングに関する展示、フォーラム、交流イベントなどを実施
ビッグデータ産業に特化したこの博覧会は、中国国内の動向を示す場であると同時に、国際社会に向けてデジタルインフラの整備状況や技術力を発信する舞台にもなっています。
なぜこのニュースが重要なのか
インテリジェント・コンピューティング能力やデータインフラの整備は、今後の国際競争力やデジタル経済の行方を左右する重要な要素です。今回の発表からは、次のようなポイントが読み取れます。
- 生成AIやビッグデータ分析を支える大規模な計算基盤が、国家レベルで整備されつつあること
- 国家級コンピューティングハブや都市ノードのネットワークを通じて、データと計算資源を戦略的に配置しようとしていること
- 貴州・貴陽のような地域が、デジタルインフラ構築を通じて新たな役割を担い始めていること
中国のインテリジェント計算能力が世界2位という規模に達したことは、今後の国際的なデジタル競争やアジア全体のデジタル経済の流れを考える上で、見逃せない指標といえます。各国・各地域がどのようにデータインフラを整備し、インテリジェント・コンピューティングを活用していくのか、引き続き注目していく必要がありそうです。
Reference(s):
China's intelligent computing capacity ranks second in the world
cgtn.com








