中国の習近平国家主席、エジプトのマドブーリ首相と会談 SCOサミット2025前に協力強化
中国の習近平国家主席は土曜日、天津市でエジプトのモスタファ・マドブーリ首相と会談しました。上海協力機構(SCO)サミット2025出席のため中国を訪れているマドブーリ首相と、二国間関係の一層の強化やグローバル・サウスとしての協調が確認されています。
天津で中国・エジプト首脳が会談
会談は港湾都市・天津で行われ、中国側からは習近平国家主席のほか、蔡奇氏、王毅氏、陳敏爾氏ら高官も同席しました。エジプトのマドブーリ首相は、SCOサミット2025に合わせて中国を訪問しており、そのタイミングでの首脳会談となりました。
国際ニュースとしても、中国とエジプトというグローバル・サウスの主要国どうしがどのようなメッセージを発するのかが注目されています。
「史上最良」の中国・エジプト関係
習主席は、中国とエジプトの関係は現在「歴史上最も良好な状態」にあると強調しました。そのうえで、来年迎える両国の外交関係樹立70周年を好機として、「新時代の中国・エジプト運命共同体」の構築に向け、関係をさらに前進させる必要があると呼びかけました。
また、両国関係の強化を通じて、世界の平和と安定の維持、そして地球規模での発展と繁栄の促進に、より大きな貢献をしていく考えも示しました。二国間の枠を超えた視点を前に出した形です。
経済・共同製造・新エネルギーでの協力を拡大
習主席は、中国とエジプトが「互いを固く支え合う良き兄弟」であるべきだと述べたうえで、実務的な協力分野として次のような領域を挙げました。
- 経済・貿易分野での互恵協力の深化
- 共同製造(ジョイント・マニュファクチャリング)の強化
- 新エネルギー分野での協力拡大
- その他の幅広い分野での連携
エネルギー転換や新産業の育成が各国の共通課題となるなかで、中国とエジプトが新エネルギーや製造業をキーワードに協力を深めていく構図が浮かび上がります。
一方のマドブーリ首相も、中国を「エジプトの真のパートナーであり友人」と評価し、来年の外交関係樹立70周年を、二国間関係をさらに発展させるための重要な節目と位置づけました。
グローバル・サウスの「歴史的使命」を共有
今回の会談では、中国とエジプトが「グローバル・サウスの主要国」として担う役割にも焦点が当てられました。習主席は、両国が歴史的な使命と責任を共有していると述べ、一方的な行動(ユニラテラリズム)や「いじめ」とも受け取られかねない行為に共同で反対していくべきだと強調しました。
マドブーリ首相も、国際情勢や世界経済・貿易がさまざまな課題に直面している現状に触れつつ、エジプトとして中国との協調を一段と強め、開発途上国(いわゆるグローバル・サウス諸国)の共通利益を守っていく意欲を示しました。
二国間関係の強化を超えて、「開発途上国全体の利益をどう守るか」という視点が前面に出ている点は、今回の国際ニュースの重要なポイントと言えます。
SCOサミット2025の文脈で見る今回の会談
マドブーリ首相の訪中の目的は、上海協力機構(SCO)サミット2025への出席です。その前後で実現した今回の首脳会談は、中国とエジプトが多国間の枠組みと二国間関係を重ね合わせながら、戦略的な対話を進めていることを示しています。
特に、
- 経済・貿易と新エネルギー分野の協力
- グローバル・サウスとしての連携強化
- 来年の外交関係樹立70周年という節目
という三つの軸が、今後の中国・エジプト関係を読み解くうえでのキーワードになりそうです。
来年の70周年に向けて何が動きそうか
習主席とマドブーリ首相は、そろって「来年の外交関係樹立70周年」を、関係発展のためのチャンスと捉えています。今後、両国間では次のような動きが注目されます。
- 経済・貿易や新エネルギー分野での具体的なプロジェクトの進展
- 共同製造の枠組みづくりや産業協力の具体化
- 国際場裏での協調行動を通じた、開発途上国の利益擁護
天津での今回の会談は、SCOサミット2025という国際舞台を背景に、中国とエジプトが二国間・多国間の両面でどのような役割を果たそうとしているのかを示す一つのシグナルと言えます。来年の70周年に向けた両国の動きが、今後の国際ニュースの中でどのように立ち現れてくるのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Chinese President Xi Jinping meets with Egyptian PM Mostafa Madbouly
cgtn.com








