カンボジアのフン・マネット首相、SCOサミット2025出席で天津入り
カンボジアのフン・マネット首相が、中国本土北部の港湾都市・天津に到着しました。2025年8月31日から9月1日にかけて天津で予定されている上海協力機構(SCO)サミット2025に出席するためで、地域の安全保障と経済協力をめぐる議論にどのように関わるのか注目されています。
SCOサミット2025に向け、フン・マネット首相が土曜日に天津到着
カンボジアのフン・マネット首相は土曜日、SCOサミット2025に先立ち天津入りしました。開催地の天津は中国本土北部を代表する港湾都市であり、製造業や物流、先端技術産業が集積する拠点として知られています。
今回の訪問は、カンボジアがユーラシア地域の多国間協力に存在感を高めようとする動きの一環とみられ、サミット期間中の首脳会談や経済対話の行方が関心を集めています。
上海協力機構(SCO)とは何か
上海協力機構(SCO)は、ユーラシア地域の安全保障、経済協力、人と人との交流などを包括的に話し合う多国間の枠組みです。テロ対策や越境犯罪への対応、エネルギーやインフラ、貿易の協力強化などが議題に上ることが多く、近年はデジタル経済や気候変動といった新しいテーマも取り上げられています。
天津で予定されているSCOサミット2025では、各国・各地域の首脳級が一堂に会し、地域の安定と成長に向けた共通の方向性を探る場になるとみられます。
カンボジアにとってのSCOサミットの意味
フン・マネット首相の天津訪問は、カンボジアにとって次のような点で重要だと考えられます。
- 安全保障対話への参加:地域の安定や治安協力に関する議論に直接関わることで、自国と周辺地域の安全環境づくりに役割を果たす狙いがあります。
- 経済連携と投資機会:インフラ整備、エネルギー、観光、デジタル経済などの分野で、新たな協力や投資のきっかけを得る場となりえます。
- 多国間外交の強化:二国間関係だけでなく、多国間の場で存在感を示すことで、外交的な選択肢を広げる効果が期待されます。
とくに、経済成長と産業多角化を重視するカンボジアにとって、SCOサミットは各国の経験や政策を共有し、自国の戦略づくりに生かす機会にもなります。
天津サミットで注目される論点
SCOサミット2025では、具体的な議題は各国・各地域の協議を経て決まりますが、次のようなテーマに関心が集まると見込まれます。
- 地域の安全保障協力:テロ対策やサイバー安全保障など、越境するリスクへの共同対応
- 貿易とインフラ連結:物流、港湾、鉄道などを通じた域内のつながり強化
- エネルギーと気候変動:エネルギー供給の安定化と、環境負荷を抑えた成長モデルの模索
- デジタル経済とイノベーション:電子商取引(EC)、デジタル決済、スタートアップ支援など新分野での協力
カンボジアは、これらのテーマのうち、とくにインフラ連結や観光・サービス産業への波及効果に関心を持つとみられます。天津という港湾都市での開催は、物流や貿易の将来像を議論する象徴的な舞台にもなります。
なぜこの動きが「いま」重要なのか
2025年は、世界経済が不透明な環境にある一方で、アジアやユーラシアの地域協力が一段と重視される年でもあります。物流網の再構築やサプライチェーンの強靭化、エネルギー価格の変動など、各国・各地域が共通して抱える課題は少なくありません。
こうしたなかで、フン・マネット首相の天津入りは、カンボジアが地域のルールづくりや協力の枠組みに積極的に関与しようとする姿勢を示す動きといえます。サミットの場でどのような発言を行い、どの国・地域とどの分野で連携を深めようとするのかが、今後の注目ポイントです。
これから注視したいポイント
読者としてフォローしておきたい視点を、最後に整理します。
- フン・マネット首相の演説や会見で示される、カンボジアの対外政策の方向性
- サミット期間中に行われる二国間・多国間の会談と、新たに表明される協力プロジェクト
- 安全保障・経済・デジタル分野などで、SCO全体として合意される共通のメッセージ
SCOサミット2025は、カンボジアだけでなく、アジアとユーラシアの広い地域にとって今後の関係を占う場となります。天津に到着したフン・マネット首相が、どのような形で議論に参加し、自国の立場を発信していくのか。引き続き動向を追っていきます。
Reference(s):
cgtn.com








