中国、抗日戦争勝利80周年で第3回記者会見 戦跡と英雄をどう伝えるか
中国が、抗日戦争と世界反ファシズム戦争(第二次世界大戦)の勝利から80年を記念する一連の行事について、第3回となる公式記者会見を開きます。新たに指定された戦跡や英雄のリストが公表され、戦争の記憶をどう残し、次世代につなぐのかが改めて問われています。
記念行事の「締めくくり」となる第3回会見
中国の発表によると、この記者会見は日曜日午前10時から、北京メディアセンター・ホテルに設置された「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年記念行事プレスセンター」が主催します。今回が、勝利80周年の記念行事に関する3回目で最後の会見とされています。
戦跡と英雄リストが主要テーマ
プレスセンターが公表した案内によれば、退役軍人事務省と国家文物局(National Cultural Heritage Administration)の幹部が登壇し、抗日戦争に関連する新たな記念施設や歴史的遺跡の指定状況を紹介します。また、同じ戦争に関わる新たな英雄・烈士・英雄的集団のリストも示される予定です。
- 新たに国家レベルで指定された記念施設・史跡
- 戦争期の英雄・烈士・集団の「第4弾」リスト
- 戦跡・遺物の保護と保存の取り組み
- 国内外メディアからの質疑応答
戦跡や遺物をどう守るか
会見では、抗日戦争に関わる記念館や旧戦場、記念碑などの施設、そして戦争遺物をどのように保護し、後世に伝えていくかについても最新の取り組みが報告されるといいます。
戦争体験者の高齢化が進むなかで、物理的な遺構や資料の保存は、歴史研究だけでなく、若い世代への平和教育の基盤にもなっています。今回の会見は、こうした取り組みの現状を国内外に示す場ともなりそうです。
2014年から続く「国家級」リスト
中国は金曜日、抗日戦争に関する国家級の記念施設・史跡34カ所をまとめた「第4弾」のリストと、著名な英雄・烈士・英雄集団43件からなる「第4陣」の名簿を公表しました。
こうしたリストは、2014年9月に初めて発表されてから継続的に拡充されており、戦争の記憶を国家としてどう位置づけるかを示す取り組みといえます。国家レベルで公式に名を刻むことは、国内での歴史認識を共有するだけでなく、国際社会に向けて自国の歴史観や価値観を発信する役割も持ちます。今回のリスト拡充は、勝利80周年という節目の年に合わせたものです。
隣国としてどう受け止めるか
日本にいる私たちにとって、「日本の侵略に対する勝利」という言葉が前面に出る中国の記念行事は、ときに距離を感じさせるかもしれません。しかし、どの国も自国の歴史をどのように記憶し、語り継ぐかを模索しているという点では共通しています。
中国で行われるこうした記念イベントや記者会見をフォローすることは、自国の歴史教育やメディア報道のあり方を相対化して考えるきっかけにもなります。戦争をどう伝えれば、対立ではなく、地域の安定や対話につながるのか。80年という時間の重みを前に、私たち自身の問いも更新されつつあります。
国際ニュースを日本語でどう読み解くか
今回の記者会見は、中国の国内向けイベントでありながら、東アジアの安全保障や歴史認識をめぐる国際ニュースとも深く結びついています。日本語でこうした動きを丁寧に追うことは、グローバルな視野で隣国を理解する第一歩になります。
SNSで簡単に情報が流れていく時代だからこそ、一つひとつのニュースの背景にある歴史や文脈に目を向けることが求められています。今回の記念行事と記者会見が、戦争の記憶と平和のつくり方について考える材料になりそうです。
Reference(s):
China to hold 3rd press briefing on victory anniversary events
cgtn.com








