中国・キルギス首脳会談 SCOサミット2025で「共同未来のコミュニティ」強調
中国とキルギス、「共同未来のコミュニティ」構築へ
中国の習近平国家主席は日曜日、中国の港湾都市・天津でキルギスのサディル・ジャパロフ大統領と会談し、相互支持を続けつつ開発戦略の連携を強化し、「緊密な中国・キルギスの共同未来のコミュニティ」を共に築いていく考えを示しました。会談は、上海協力機構(SCO)サミット2025と、中国人民抗日戦争および世界反ファシスト戦争の勝利80周年を記念する行事に合わせて行われました。
会談の概要
習主席は、中国とキルギスがこれまで築いてきた相互支持の関係を土台に、両国の開発戦略をさらに連携させていくことの重要性を強調しました。その上で、より緊密な中国・キルギスの共同未来のコミュニティを構築するため、協力の範囲と深さを広げる方針を確認しました。
ジャパロフ大統領は、SCOサミット2025および記念行事に出席するために中国を訪れており、今回の会談で両国関係を一段と前進させる意欲を示しました。
なぜこの動きが注目されるのか
今回の会談は、次の3つの点で注目されています。
- 両国の開発戦略を連携させることで、中長期的な関係強化の方向性を明確にしたこと
- クリーンエネルギーや人工知能(AI)といった新たな分野での協力を打ち出したこと
- 上海協力機構や国連を通じ、多国間の場で協調を深める姿勢を示したこと
クリーンエネルギーとAI、新たな協力の柱に
習主席は、両国関係を一層発展させるには実務的な協力を深めることが不可欠だと述べ、クリーンエネルギーや人工知能(AI)などの新興分野で協力の幅を広げるよう呼びかけました。
これに対しジャパロフ大統領は、中国の経験から学びたいとしたうえで、接続性(コネクティビティ)、クリーンエネルギー、AI、科学技術イノベーションなどの分野で協力を強化し、より多くの利益を人びとにもたらしたいと述べました。
文化・観光・教育で人と人のつながりを強化
習主席はまた、文化、観光、教育、保健などの分野での協力を強め、人と人との交流を一段と深めていく必要性を指摘しました。経済だけでなく、人文分野でのつながりを広げることで、両国関係の土台を厚くしていく狙いがうかがえます。
SCOと国連を軸にした多国間協調
習主席は、中国がキルギスの上海協力機構における輪番議長国としての役割を全面的に支援すると表明しました。また、キルギスが国際および地域の諸問題でより大きな役割を果たすことを後押しするとしています。
さらに、中国はキルギスと共に国連を中心とする国際体制を守り、世界の平和と発展に一層貢献していくと強調しました。SCOと国連という二つの枠組みを通じて、多国間協調を進める姿勢を改めて示した形です。
中国の核心的利益への支持と三つのイニシアチブ
ジャパロフ大統領は、中国の経験から学びたいという姿勢を繰り返し示すとともに、中国が核心的利益と位置付ける諸問題、特に台湾問題を含む課題について、キルギスはこれまで通り中国の立場を断固として支持すると述べました。
さらにキルギス側は、中国が提唱する三つの重大なグローバルイニシアチブを高く評価し、これらを全面的に支持すると表明しました。そのうえで、多国間の場での協調を強め、国際社会における公平と正義を共に守っていく考えを示しました。
合意文書と今後の注目点
会談では、接続性、人材、民間航空、地方レベルの協力といった分野で、二国間協力に関する文書が署名されました。こうした具体的な合意は、首脳レベルでの方針を実務面で支える役割を担います。
今後は、クリーンエネルギーやAI、人材交流など各分野でどのようなプロジェクトが動き出すのかが、両国関係の実質的な深まりを測るポイントとなりそうです。SCOサミット2025の議論とあわせて、中国とキルギスがどのように協力の輪を広げていくのかが注目されます。
Reference(s):
Xi calls for close China-Kyrgyzstan community with shared future
cgtn.com








