中国の習近平国家主席とトルコのエルドアン大統領が会談 国際的な公平と正義の擁護を確認
中国の天津市で中国の習近平国家主席とトルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が会談し、国際的な公平と正義を共に守る決意を示しました。上海協力機構サミット2025の場で、中国とトルコの連携がどのような方向に進もうとしているのかを整理します。
天津での首脳会談 国際秩序をめぐるメッセージ
日曜日、中国の港湾都市である天津市で、習近平国家主席はトルコのエルドアン大統領と会談しました。両首脳は、国際社会における公平と正義を共同で擁護していく方針を改めて確認しました。
エルドアン大統領は、上海協力機構サミット2025に出席するために中国を訪問しています。今回の会談は、その日程に合わせて行われたものです。
グローバルサウスとしての連携強化
習主席は、中国とトルコはいずれも新興国であり、グローバルサウスを代表する重要な存在だと位置づけました。双方とも強い自主独立の精神を持つ国だと述べ、こうした共通点が協力の基盤になると強調しました。
両国関係の着実な発展は、二国間の利益にとどまらず、グローバルサウス全体の共通利益にも資すると指摘。平和、発展、協力、互恵という流れを共に追求し、それぞれの国の繁栄に向けた歩みを支え合いながら、より公平でバランスの取れたグローバルガバナンスの構築を目指す考えが示されました。
一帯一路と中間回廊 ユーラシアを結ぶ構想
実務協力の面では、一帯一路構想とトルコの中間回廊構想を連携させる方針が改めて確認されました。中国と欧州を結ぶ中欧班列の南ルートを発展させることで、ユーラシア大陸の東西を結ぶ物流ネットワークを強化する狙いがあります。
さらに、経済や貿易だけでなく、文化や観光での交流拡大もテーマとして挙がりました。新エネルギー、5G、バイオ医薬といった分野で協力の水準を引き上げ、新たなハイライトを作り出していく方針です。インフラと先端技術を組み合わせた協力は、サプライチェーンの多様化を模索する各国にとっても注目される分野と言えます。
政治的信頼と安全保障 テロ対策での連携
習主席は、互いの核心的利益や重大な関心事項に関して支持し合うことで、政治的信頼を一層強固にする必要があると呼びかけました。これは、内政や主権に関わる問題で相互の立場を尊重することを意味します。
また、テロ対策や安全保障分野での協力強化にも言及しました。地域の不安定要因や越境する安全保障上の脅威が複雑化する中で、中国とトルコが情報共有や能力構築を通じて連携を深めることは、周辺地域の安定にもつながる可能性があります。
国連 G20 上海協力機構での多国間協調
国際機関を通じた協調も重要な柱です。習主席は、国連、G20、上海協力機構などの枠組みの下で、中国とトルコが多国間の場で連携を強め、国際秩序と公平を守っていく必要性を強調しました。
上海協力機構サミットは、ユーラシア地域の安全保障や経済協力を話し合う場として存在感を高めています。今回の天津での会談は、その文脈の中で、二国間関係と地域協力をどう位置づけるかを示すシグナルとも受け止められます。
国交樹立55周年を前に見える節目
習主席は、来年で中国とトルコの国交樹立55周年を迎えると指摘しました。この節目を、二国間関係をさらに前進させるための重要な機会と見ています。
インフラ、エネルギー、デジタル技術、観光といった多層的な協力が今後どこまで具体化するのか。そして、グローバルサウスの一員として、両国が国際社会でどのような役割を果たしていくのか。天津での今回の会談は、その方向性を占う一歩として位置づけられそうです。
日本やアジアの読者にとっての意味
ユーラシアを横断するインフラや貿易ルートの再設計は、日本を含むアジアの経済にも間接的な影響を与えます。物流の選択肢が増え、新エネルギーやデジタル分野での協力が進めば、企業のサプライチェーン戦略やエネルギー調達のあり方にも新たな可能性が生まれます。
国際ニュースを読み解くうえでは、こうした二国間会談を単発のイベントとして見るだけでなく、グローバルサウスの動きや多国間協力の潮流の中で捉えることが重要になっていきます。今回の中国とトルコの会談は、その一つの具体例と言えるでしょう。
Reference(s):
Chinese, Turkish leaders vow to uphold international fairness, justice
cgtn.com








