上海協力機構SCOプラス会合 習主席が平和と安定への役割強調 video poster
中国の習近平国家主席は8日(月)、中国東部の天津市で開かれた上海協力機構(SCO)の拡大会合「SCOプラス」で演説し、加盟国は世界の平和と安定の維持に積極的に貢献すべきだと呼びかけました。同時に、国際秩序やルール作りをめぐる新たな構想としてグローバル・ガバナンス・イニシアチブを提唱しました。
上海協力機構とグローバル・ガバナンス・イニシアチブ
今回の国際ニュースの焦点は、上海協力機構という地域協力の枠組みが、どのように世界の安定に関わろうとしているのかという点です。習主席は、共通の安全保障という構想のもとで、SCO加盟国がこれまでに積み上げてきた協力の成果を強調しました。
善隣友好と安全保障協力の積み重ね
習主席によると、SCO加盟国は長期善隣友好協力条約を締結し、治安や安全保障分野で効果的な協力を進めてきました。その結果として、地域全体の安定が保たれてきたと評価しました。こうした枠組みを土台に、グローバル・ガバナンス・イニシアチブを通じて、より広い国際社会の平和と安定に貢献していくべきだと訴えています。
非同盟・非対立・第三国を標的にしない原則
習主席はまた、SCOの協力が特定の国を念頭に置いたものではないことを改めて示しました。加盟国に対し、次の三つの原則を堅持するよう求めました。
- 軍事同盟を結ばない非同盟
- 対立を避ける非対立
- 特定の第三国を標的にしない
安全保障協力というと、どこかとの対立やブロック化をイメージしがちですが、習主席は、SCOはそうした発想とは一線を画すべきだと強調した形です。緊張が高まりやすい国際環境のなかで、対立ではなく安定に資する枠組みであることを打ち出したと言えます。
新設センターを軸に「共同安全の共同体」を構築
具体的な取り組みとして、習主席はSCO加盟国がさまざまな脅威や課題に共同で対処する必要性を強調しました。その中核となる存在として言及したのが、新たに設置された二つの機関です。
- 安全保障上の脅威と課題に対処するためのSCOユニバーサル・センター
- 薬物問題に取り組むSCO麻薬対策センター
習主席は、これらのセンターの機能を最大限に生かし、情報共有や協力の枠組みを強化することで、地域における共同の安全保障の基盤を築くべきだと呼びかけました。その上で、SCOとして「共同安全の共同体」を形成することを目標に掲げています。
不安定な世界で「安定の力」に
習主席は、世界情勢が不安定さを増す中で、SCO加盟国は安定をもたらす存在であり続けるべきだと強調しました。国際社会が多くのリスクや不確実性に直面するなか、地域協力の枠組みがどのように平和と安定に貢献できるのかは、日本を含む多くの国にとっても関心の高いテーマです。
今回のSCOプラス会合でのメッセージは、ブロック化や対立ではなく、協調と安定を重視する方向性を打ち出すものでした。今後、グローバル・ガバナンス・イニシアチブや新設センターを通じて、どのような具体的な協力が形になっていくのかが注目されます。
Reference(s):
President Xi: SCO members should contribute to global peace, stability
cgtn.com








