上海協力機構、戦後80年と国連創設80年で共同声明 天津サミットで
2025年12月8日、中国・天津で開かれている上海協力機構(SCO)天津サミットで、加盟国の首脳が第2次世界大戦勝利80年と国連創設80年を記念する共同声明を発表しました。戦後80年の節目に、国際秩序の原点をあらためて見直す動きとして注目されています。
何が発表されたのか
今回のニュースのポイントは、上海協力機構の加盟国首脳が「第2次世界大戦の勝利から80年」と「国際連合の創設から80年」という二つの節目を一体のものとして位置づけ、共同声明という形でメッセージを出したことです。
現時点で伝えられている事実は、次の二点です。
- 場は、中国・天津で開催中の「SCO天津サミット」であること
- テーマは、第2次世界大戦の勝利80周年と国連創設80周年に関するものであること
声明の詳細な文言は報じられていませんが、一般にこの種の共同声明には、戦争の悲劇を繰り返さないという決意や、国連を中心とする多国間協調の重要性を確認するメッセージが盛り込まれることが多いです。
戦後80年と国連創設80年というタイミング
2025年は、第2次世界大戦の終結と国連創設から80年という大きな節目の年です。戦争を直接知る世代が少なくなる中で、「なぜこの戦争の記憶を語り継ぐ必要があるのか」「国連という枠組みは今も意味があるのか」という問いが世界各地で投げかけられています。
第2次世界大戦の経験から、国際社会は「力による一方的な現状変更を許さない」「紛争はできる限り平和的な手段で解決する」という原則を共有してきました。その象徴の一つが国連であり、国連憲章に記された集団安全保障の考え方です。
今回のように、国際的な枠組みの首脳レベルが戦後80年と国連創設80年を改めて取り上げることは、こうした原則を今の時代にどう適用し直すのかを考えるきっかけになります。
上海協力機構という場の意味
上海協力機構(SCO)は、ユーラシア地域を中心とする国々が参加する多国間協力の枠組みです。安全保障や経済、地域の安定など、幅広いテーマを扱う場として発展してきました。
そのSCOの首脳が集まるサミットで、第2次世界大戦と国連というグローバルなテーマについて共同声明を出したことには、次のような意味合いがあると考えられます。
- 第2次世界大戦の教訓と国連中心の国際秩序を重視する姿勢を改めて示すこと
- 地域協力の枠組みであっても、世界全体の平和と安定を視野に入れて議論していることを示すこと
- 多国間の場で歴史認識や国際秩序のあり方について対話を続ける意思を示すこと
日本からこのニュースをどう見るか
日本にとって第2次世界大戦と国連の歴史は、自国の戦後の歩みと切り離せません。戦後日本は、平和憲法のもとで武力行使を厳しく制限しつつ、国連を重視する外交を進めてきました。
その意味で、上海協力機構の場で戦後80年と国連創設80年が改めて取り上げられたことは、日本にとっても次のような問いを投げかけています。
- 戦争の記憶が薄れつつある中で、どのように歴史を語り継ぎ、次の世代に伝えていくのか
- 国連を中心とした多国間協調を、気候変動やパンデミックなど新しい課題にどう活かしていくのか
- 地域ごとの協力枠組みと、国連というグローバルな枠組みをどう組み合わせていくのか
こうした論点は、日本の外交や安全保障政策だけでなく、私たち一人ひとりの「戦後観」「国際社会観」にも関わるテーマです。
これから何に注目すべきか
今回の共同声明は、戦後80年と国連創設80年という歴史の節目に、どのようなメッセージを世界に発信するのかという点で重要です。今後は、
- 声明の具体的な内容がどのように公表されるのか
- SCO加盟国の具体的な行動や政策にどのようにつながっていくのか
- 他の国際会議や地域協力の場でも、同様の議論が広がるのか
といった点に注目が集まりそうです。
戦後80年をどう位置づけるのかは、単なる「歴史の振り返り」ではなく、これからの80年をどのような国際秩序のもとで生きていくのかを考える作業でもあります。ニュースをきっかけに、自分自身の視点や問いもアップデートしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Leaders of SCO member states issue statement on WWII victory, UN founding anniversary
cgtn.com








