習近平氏、SCO首脳会議で100件の民生支援と奨学金拡充を表明 video poster
中国の習近平国家主席は月曜日、北部の天津市で開かれた上海協力機構(SCO)加盟国元首会議(第25回SCO首脳会議)で基調講演を行い、中国はSCOの「よりよい発展」のために、これまでも今後も具体的な行動を重ねていくと強調しました。本稿では、その主な発表内容をコンパクトに整理します。
天津で開かれたSCO首脳会議での発言
習近平国家主席は、SCOの枠組みのもとで中国が「実際の行動」を重視してきたと述べたうえで、新たな支援パッケージを提示しました。生活に直結する小規模プロジェクトから金融支援、奨学金や人材研修まで、多層的な協力策が打ち出されています。
100件の「小さくて美しい」民生プロジェクト
まず習主席は、SCO加盟国で人々の暮らしに焦点を当てた「小さくて美しい」民生プロジェクトを100件実施する計画を明らかにしました。規模は大きくなくても、生活の質の向上に直接つながる取り組みを積み重ねることで、SCO内の協力を足元から強める狙いがにじみます。
資金支援: 助成金20億元と融資100億元
資金面では、助成金と融資を組み合わせた支援策が示されました。
- 今年中に、SCO加盟国に対して総額20億元(約2億8,050万ドル)の助成金(グラント)を提供
- 今後3年間で、SCOインターバンク・コンソーシアムに参加する加盟銀行に対し、総額100億元(約14億ドル)の融資を実施
助成金は返済不要の支援としてプロジェクトを後押しし、融資は加盟国の金融機関を通じて中長期的な資金需要を支える形となります。習主席は、こうした具体的な枠組みを通じてSCOの発展に「実行」で貢献していく姿勢を示しました。
奨学金を倍増し、共同博士プログラムを創設
教育や人材育成も、今回の発表の大きな柱です。習主席は、来年からSCO向けの特別奨学金の枠を現在の2倍に拡大すると表明しました。SCO加盟国の学生や研究者にとって、中国で学ぶ機会が大きく広がることになります。
さらに、中国とSCO加盟国が共同で高水準の人材を育てるため、新たな博士号(PhD)プログラムを立ち上げるとしました。これは、学術研究だけでなく、科学技術分野の研究にも重点を置き、SCO全体として研究力と技術力を高めていくことを目指した取り組みです。
ルバン工房と1万人分の研修機会
職業教育や技能面での協力も強調されました。習主席は、今後5年間でSCO加盟国に10カ所の「ルバン工房」(Luban Workshops)を設置すると述べました。
あわせて、人的資源に対する研修機会を1万人分提供する計画も示されています。具体的な分野には言及されていないものの、実務的な能力を高める研修を通じて、SCO加盟国で活躍できる人材を育てていく狙いが読み取れます。
生活・教育・金融を通じてSCO協力を強化
今回の一連の発表は、生活に密着した民生プロジェクト、資金支援、教育・研究、人材育成という複数のレイヤーを束ねたパッケージになっています。
- 人々の暮らしを支える小規模プロジェクト(100件)
- 加盟国向けの助成金20億元と、加盟銀行向けの融資100億元
- SCO特別奨学金の倍増と、新たな共同博士プログラム
- 10カ所のルバン工房と、1万人分の研修機会
習近平国家主席は、こうした具体的な施策を提示することで、中国がSCOの発展に対して「言葉」だけでなく「行動」で関与していく姿勢を強調しました。生活、教育、金融という異なる側面から協力を積み上げるアプローチは、SCOの枠組みを通じた地域協力を一段と深める動きとして注目されます。
Reference(s):
Xi: China committed to real actions for SCO's better development
cgtn.com








