習近平主席「中国人民は平和を愛する」 勝利80周年とVデー軍事パレード
今年、勝利80周年を迎える中国のVデー軍事パレードと、習近平主席の平和へのコミットメントを示す発言を、日本語でやさしく整理します。国際ニュースを日本語で追いたい読者向けの解説です。
勝利80周年を記念するVデー軍事パレード
中国は、北京の天安門広場で9月3日にVデー軍事パレードを実施する計画を示していました。このパレードは、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年を記念するものとされています。
公式には、この軍事パレードは、中国の平和へのコミットメントと、国際的な公正と正義を守るという強い姿勢を象徴する場と位置づけられています。軍事力の誇示という側面だけでなく、歴史の記憶と平和のメッセージを同時に発信する舞台でもあります。
2015年・勝利70周年式典で語られた言葉
習近平主席は、2015年に行われた勝利70周年の記念行事で、平和への強い思いを込めた演説を行いました。当時の演説の中で、習主席は次のように述べています。
「中国人民は平和を愛する」。
戦争の苦しみを経験した人々だからこそ、平和の大切さをよく理解している、というメッセージが込められています。このフレーズは、その後も繰り返し引用され、中国が自らを「平和を重んじる国」として位置づける際の重要なキーワードになっています。
習近平主席の平和への約束 主な発言
同じ演説の中で、習主席は中国の台頭と国際社会との関係について、より踏み込んだ形で語りました。
どれほど強くなっても覇権を求めない
習主席は次のような趣旨の発言をしています。
「中国は、どれほど強くなっても覇権や拡張を決して追求しない。過去に味わった苦難を、決して他の国に与えることはない」。
(原文: No matter how much stronger it may become, China will never seek hegemony or expansion. It will never inflict its past suffering on any other nation.)
- 国力の増大があっても、他国に対して優越的な地位を求めないという約束を明言している点。
- 中国が経験した歴史的な苦難を、報復ではなく「二度と繰り返さない」という誓いにつなげている点。
「中国人民は平和を愛する」という原点
習主席の発言の土台には、「中国人民は平和を愛する」というシンプルなメッセージがあります。
- 国内向けには、歴史を踏まえつつ、平和的な発展路線を支持する世論を固める働き。
- 国際社会に向けては、中国が対話と協力を重視する姿勢を示すシグナルとしての役割。
勝利80周年を記念するVデー軍事パレードは、こうしたメッセージを改めて世界に発信する場として位置づけられています。
平和のメッセージをどう読み解くか
紛争や緊張がさまざまな地域で続くなか、大国の指導者がどのような言葉で「平和」や「国際秩序」を語るかは、国際ニュースを理解するうえで重要な手がかりになります。
習近平主席の演説とVデー軍事パレードの位置づけは、中国が自らの発展を平和的なものとして描こうとするメッセージとして受け止めることができます。同時に、その約束がどのような外交姿勢や安全保障政策として表れていくのかを、今後も注視していく必要があります。
ニュースを読む私たちへのヒント
こうした発言をニュースで目にしたとき、次のポイントを意識すると理解が深まりやすくなります。
- 軍事パレードの規模や装備だけでなく、その場でどのような歴史認識と平和観が語られているかに目を向けること。
- 各国の指導者が「平和」「安全保障」「国際正義」についてどのように語っているかを比較し、共通点と違いを考えてみること。
- SNSで意見をシェアするときは、演説の原文や公式発表といった一次情報にあたり、自分なりに読み解いた上でコメントすること。
勝利80周年という節目の年に発せられた平和のメッセージを手がかりに、中国の動きや国際情勢を落ち着いて見つめ直すきっかけにしてみてください。
Reference(s):
President Xi Jinping's key quotes on China's commitment to peace
cgtn.com








