スロバキアのフィツォ首相が北京入り 中国の戦勝80周年行事に出席へ
スロバキアのフィツォ首相が北京入り 中国の戦勝80周年行事に出席へ
スロバキアのロベルト・フィツォ首相が、今週火曜日に中国の首都・北京に到着しました。中国人民の対日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80周年を記念する行事に出席するためです。
中国のVデーとは何か
今回フィツォ首相が参加するのは、中国人民抗日戦争の勝利と世界反ファシズム戦争の勝利80周年を記念する一連の行事です。中国では第2次世界大戦の勝利を、しばしばVデー(戦勝記念日)として位置づけています。
中国人民抗日戦争は、長期にわたる対日戦争の中で中国の人々が大きな犠牲を払いながら戦った歴史として語られています。同時に、この戦いは世界各地で進んだ反ファシズムの動きの一部でもあり、中国は自国の経験を世界反ファシズム戦争の文脈の中に位置づけています。
北京で予定される記念行事
北京では、戦勝80周年をテーマにした記念式典や追悼行事など、国内外の要人が参加するイベントが開かれる予定です。こうした場では、戦争犠牲者の追悼や歴史に関するメッセージの発信が行われるとともに、国際的な連帯や平和への呼びかけも重ねられます。
中国は、対日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利を強調することで、歴史の記憶を共有し、平和の重要性を改めて訴えようとしています。80年という大きな節目は、そのメッセージを国内外に示すための象徴的なタイミングでもあります。
フィツォ首相の出席が持つ意味
ヨーロッパの一国であるスロバキアの首相が、この戦勝記念行事に参加することには、いくつかの意味があります。
- 第2次世界大戦の歴史を、中国と欧州がどのように語り継ぎ、共有しようとしているのかを示す場になる
- 戦争の記憶を通じて、権威主義やファシズムに反対した歴史的経験を確認し合う契機となる
- 記念行事に合わせて、中国とスロバキアのあいだで、政治・経済など幅広いテーマに関する対話の機会が生まれる可能性がある
戦勝記念行事は、形式的なセレモニーであると同時に、各国の首脳が顔を合わせる外交の舞台でもあります。今回のフィツォ首相の北京訪問も、スロバキアと中国、そして中国と欧州の関係がどのように進んでいくのかをうかがう一場面として注目されています。
戦争から80年、歴史と外交が交差する
戦争の終結から80年が過ぎ、当時を直接知る世代は少なくなりつつあります。その一方で、歴史をどう記憶し、どのような言葉で語り継ぐかは、今も国際政治に影響を与え続けています。
各国が行う戦勝記念や追悼の行事は、自国の歴史観を確認する場であると同時に、他国と記憶を共有しようとする試みでもあります。北京での中国のVデー関連行事にスロバキアのフィツォ首相が参加することは、歴史をめぐる対話が現在の外交と重なり合っていることを静かに示しています。
80周年という節目の年に、各国の首脳がどのようなメッセージを発し、どのように過去と現在をつなげようとするのか。北京での動きは、その一端を読み解くヒントになりそうです。
Reference(s):
Slovak PM Robert Fico arrives in Beijing to attend China's V-Day commemoration events
cgtn.com








