中国とスロバキア首脳が会談 グローバルガバナンス改革で連携確認
中国の習近平国家主席は北京でスロバキアのロベルト・フィツォ首相と会談し、国際社会のルールづくりを担うグローバルガバナンス体制の改革を共に推進していく方針を確認しました。2025年の国際秩序を考えるうえで注目される動きです。
北京で中国とスロバキアの首脳が会談
フィツォ首相は、中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念する行事に出席するため中国を訪問しており、その機会に木曜日、北京で習主席と会談しました。
会談では、両国が今後も高いレベルでの往来を維持し、それぞれの発展の道を尊重・支持し合うことを確認しました。
人類運命共同体と真の多国間主義
習主席は会談で、次のような理念を強調しました。
- 人類が未来を分かち合う人類運命共同体の構築
- 特定の国や陣営に偏らない真の多国間主義の実践
- 現在の仕組みをより公平で包摂的なものにするグローバルガバナンス改革の推進
ここでいうグローバルガバナンスとは、国連や国際金融機関、気候変動の枠組みなど、国境を超える課題に各国がどうルールをつくり、運営していくかという広い概念です。中国とスロバキアは、この仕組みを時代に合った形へと改善していくことで足並みをそろえる姿勢を示しました。
新エネルギーやインフラでの実務協力を拡大
習主席は、中国がスロバキアと次の分野で実務的な協力を拡大したい考えを示しました。
- 新エネルギー分野(再生可能エネルギーや省エネ技術など)
- 道路や鉄道などのインフラ整備
- 物流ネットワークの高度化
フィツォ首相も、中国との関係を重視していると述べ、
- ガバナンス(統治)の経験に関する対話の深化
- 経済や技術など各分野での協力強化
- 人の往来をさらに円滑にする取り組み
- より多くの中国企業のスロバキア進出の歓迎
などの方針を示しました。両国が互いの強みを生かし、実務的な協力を通じて関係を厚くしていく狙いがうかがえます。
中国とEUの橋渡し役としてのスロバキア
習主席は、スロバキアが中国と欧州連合(EU)の関係をめぐり、今後も建設的な役割を果たすことへの期待を表明しました。
スロバキア側も、中国との緊密な意思疎通と協調を続け、グローバルガバナンス改革に貢献したいとしています。人口や経済規模では大国ではないスロバキアですが、EUの一員として、対話の場で独自の視点を提供できる立場にあります。
2025年の国際秩序をどうつくるか
地政学的な緊張や気候変動、エネルギー安全保障など、2025年の世界は多くの課題を抱えています。その中で、
- 国と国の対立をどう管理するか
- 発展途上国の声をどこまで反映させるか
- 気候やデジタルなど新しい分野のルールをどう設計するか
といった論点を巡り、グローバルガバナンスの改革は国際社会の大きなテーマになっています。
今回の中国とスロバキアの首脳会談は、こうした議論の中で、中欧の一国と中国がどのように連携していくのかを示す一つの事例と言えます。今後、具体的な協力プロジェクトや国際会議の場で、今回の合意がどのような形で現れてくるのかが注目されます。
私たち一人ひとりにとっても、グローバルガバナンスのあり方は、エネルギー価格やサプライチェーン、デジタル空間のルールなど、日常生活に直結するテーマです。今回の動きをきっかけに、どのような国際秩序が望ましいのか、自分なりの視点を持ってニュースを追いかけてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
China, Slovakia vow to promote reform of global governance system
cgtn.com








