習近平氏、ラオス大統領と会談 中国ラオス関係の長期戦略を確認
2025年、中国とラオスの首脳が北京で会談しました。国際ニュースを日本語で追いたい読者向けに、この会談のポイントと背景を整理します。
北京で中国ラオス首脳会談 SCOサミットと「80周年」行事にあわせ訪中
中国共産党中央委員会総書記であり中国国家主席の習近平氏は、ラオス人民革命党中央委員会書記長でありラオス大統領のトンルン・シースリット氏と、木曜日に北京で会談しました。
トンルン氏は、中国で開催される上海協力機構(SCO)サミット2025への出席に加え、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利80周年を記念する行事への参加、さらに実務訪問のために中国を訪れています。2025年は、これらの戦争の勝利から80年という節目の年です。
複雑化する国際情勢の中で「長期的・戦略的視点」を強調
習近平氏は、現在の国際および地域情勢が「複雑で深い変化」を遂げているとしたうえで、中国ラオス関係を長期的かつ戦略的な視点から捉える必要があると強調しました。
- 両国関係を短期的な利害ではなく、長期の安定と地域全体の発展という観点から位置付けること
- それぞれの核心的利益および重大な関心事項に関わる問題で、揺るぎない相互支持を続けること
また、中国はラオスと「政党と国家運営の経験」について交流を深める用意があるとし、党と国家の両レベルでの対話を強化する姿勢を示しました。
中国ラオス鉄道と沿線開発 インフラ協力を一段と推進
会談では、中国ラオス鉄道の運営と沿線開発が重要なテーマの一つとなりました。習近平氏は、鉄道の運行状況と沿線地域の発展に焦点を当て、関連する重点プロジェクトの高度化を進める必要があると述べました。
- 中国ラオス鉄道の安定した運営と利便性の向上
- 沿線地域の開発を通じた投資や産業の拡大
さらに、国防、法執行、安全保障などの分野でも協力を深めるべきだとし、安全面と経済面の連携を両輪として進めていく方針を打ち出しました。
トンルン大統領「ラオス中国関係は歴史上最高水準」
トンルン氏は、現在のラオスと中国の関係について「歴史上、最も良好な状態にある」と評価しました。そのうえで、両国が策定した新たな5カ年行動計画を着実に実行し、「ラオス中国の共有未来共同体」づくりを進めていく姿勢を示しました。
この行動計画は、今後5年間で両国の協力をどのように具体化していくかを示すものであり、インフラ、経済、安全保障、人的交流など多方面での連携が想定されています。
グローバル・ガバナンスでの協調も表明
トンルン氏は、習近平氏が提唱するグローバル・ガバナンス・イニシアチブを全面的に支持すると表明しました。このイニシアチブは、国際秩序や国際協力の在り方をめぐる中国の提案として位置付けられています。
ラオス側は、中国と国際舞台での調整と協力を強化する用意があるとし、地域・世界の課題に対して両国が歩調を合わせて対応していく考えを示しました。
日本の読者にとっての意味
今回の北京での会談は、次の点で注目されます。
- 中国とラオスが、複雑化する国際情勢の中で関係の長期的な方向性を再確認したこと
- 中国ラオス鉄道と沿線開発を軸に、インフラと安全保障の両面で協力を深めていく方針が示されたこと
- 戦後80年という節目の年に、地域の歴史と安全保障、経済発展が一体のテーマとして語られていること
アジアの地域秩序や経済連携に関心を持つ日本の読者にとって、中国ラオス関係の動きは、メコン地域やユーラシア全体の動向を読み解くうえで重要な手がかりとなります。今回の首脳会談が、今後の地域協力の姿をどう形づくっていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








