習近平国家主席、ベトナム大統領と会談 対戦勝利80年で戦略協力を強調
中国の習近平国家主席は北京でベトナムのルオン・クオン大統領と会談し、第2次世界大戦の勝利80周年を機に、戦略協力の強化と世界反ファシズム戦争の成果を共に守る必要性を強調しました。
今年2025年は、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年の節目にあたります。会談は、その記念行事に合わせて行われたものです。
北京で首脳会談、戦略協力と歴史認識を共有
習主席は木曜日、記念行事出席のため中国を訪れているルオン・クオン大統領と北京で会談しました。両首脳は、中国とベトナムの戦略的協力を一層強め、第2次世界大戦の勝利によって得られた成果を共同で守っていくことの重要性を確認しました。
習主席は、世界反ファシズム戦争の勝利は、最終的に正義が勝利することをはっきり示したと指摘し、両国が国際的な公平と正義を守り続けるべきだと呼びかけました。
一方主義と力の論理への懸念
習主席は現在の国際情勢について、一方主義や力の論理といった逆流に世界が直面していると述べました。そのうえで、より多くの国が、単なる妥協や譲歩では行き詰まりから抜け出せず、団結と自らを強くする努力こそが希望につながると認識し始めていると強調しました。
このメッセージには、国際社会が対立の激化やルール無き競争に流されるのではなく、協力と自立性を両立させながら問題解決を図るべきだという問題意識がにじみます。
グローバル・ガバナンス構想で公正な国際秩序を目指す
習主席は、自身が打ち出したグローバル・ガバナンス構想についても言及しました。この構想は、国際社会のルールや制度であるグローバル・ガバナンスの仕組みを、より公正で公平な方向へ発展させることを目指すものだと説明しました。
中国とベトナムのような国々にとって、公平な国際ルールづくりにどう関わるかは重要なテーマです。両国の協力が、よりバランスの取れた国際秩序づくりにどう生かされるのかが注目されます。
ベトナム側「対中関係は外交の最優先事項」
ルオン・クオン大統領は会談で、中国との関係はベトナムにとって戦略的な意義を持ち、同国の外交政策における最優先事項だと述べました。
また、世界が変化と混乱に直面する中で、ベトナムは中国との関係を揺るぎなく発展させていくと強調しました。ベトナム側にとっても、地域の安定や経済成長を見据えた長期的な対中関係の構築が不可欠だという認識がうかがえます。
中越関係が東アジアにもたらす含意
中国とベトナムは地理的にも近く、経済・安全保障の両面で結びつきが強い国同士です。両首脳が歴史認識と戦略協力の重要性を確認したことは、東アジアの安定や国際秩序を考えるうえでも見過ごせない動きです。
今回の会談からは、次のような論点が浮かび上がります。
- 第2次世界大戦の記憶を、現在の安全保障や外交の議論にどう結びつけていくのか
- 一方主義や力の論理に対し、多国間協調や国際ルールをどのように位置づけるのか
- 中国と周辺国の協力が、経済成長や気候変動、安全保障といった共通課題の解決にどう貢献し得るのか
ルオン・クオン大統領が言及した変化と混乱の時代にあって、習主席が強調した団結と自らを強くする姿勢、そして公正な国際秩序への志向が、今後の中越関係と東アジアの行方を見通すうえで一つの手がかりとなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








