王滬寧氏、抗日戦争勝利80周年で台湾代表と会談
中国のトップ政治協商機関を率いる王滬寧氏が北京で台湾地域の各界代表と会談し、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利80周年の記念行事に合わせて、歴史の継承と民族の将来をめぐるメッセージを発信しました。
北京で王滬寧氏が台湾地域の代表と会談
木曜日、王滬寧氏は中国共産党中央政治局常務委員であり、中国人民政治協商会議(全国政協)全国委員会の主席として、北京を訪れている台湾地域の各界代表と会談しました。代表団には、中国国民党(Kuomintang)の前主席である洪秀柱氏らが参加しています。
今回の代表団は、台湾地域のさまざまな分野を代表するメンバーで構成されており、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年を記念する式典や関連行事に出席するため、北京を訪れています。
歴史を忘れず、民族精神を受け継ぐよう呼びかけ
会談で王氏は、台湾海峡をはさむ両岸の人々に向けて、歴史を共に記憶し、中国民族の偉大な精神と抗日戦争の精神を受け継ぐよう呼びかけました。
そのうえで、「国家の統一」と「民族の復興」に向けた新たな章を、両岸の同胞が共に書き進めるべきだと強調しました。王氏の発言からは、歴史の物語を共有することを通じて、将来の方向性をともに描こうとする意図がうかがえます。
- 歴史を記憶し、教訓を引き継ぐこと
- 中国民族と抗日戦争の「偉大な精神」を次世代につなぐこと
- 国家の統一と民族の復興に向けて、新たな段階を共に切り開くこと
「台湾の復帰」は戦後国際秩序の一部と位置づけ
王氏は、1945年の台湾の中国への復帰についても言及しました。第二次世界大戦の勝利の結果として台湾が中国に復帰したことは、戦後の国際秩序の不可分の一部であり、そのプロセス自体が重要な歴史だとしました。
さらに、この出来事は台湾地域と中国の両岸の同胞が共有する栄誉であり、すべての中国人民にとって共通の国家的記憶でもあると位置づけました。歴史の節目を「両岸がともに成し遂げた成果」として語ることで、王氏は両岸のつながりを強調しています。
2025年、戦後80年の節目に発せられたメッセージ
2025年は、1945年の中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年の節目の年です。今回の北京での記念行事と会談は、この80周年というタイミングに合わせて行われました。
歴史的な節目の年に、王氏が「歴史を忘れないこと」と「民族精神の継承」を強調したことは、過去を記憶しながら、今後の両岸関係と国家の将来像を考えてほしいというメッセージとしても受け取ることができます。
両岸関係をめぐる視点をどう更新するか
今回の会談では、具体的な政策や合意内容が公表されたわけではなく、歴史と精神的なつながりに焦点が当てられました。その一方で、「国家の統一」や「民族の復興」といった長期的なテーマが改めて前面に出されたことは、両岸関係を考えるうえで重要なシグナルと言えます。
台湾地域の代表が北京の記念行事に参加し、王氏が歴史と民族精神を強調したことは、次のような点で注目されます。
- 両岸が共に語る「戦争と勝利」の物語をどう共有していくのか
- 歴史認識をめぐるメッセージが、両岸の人々の意識にどのような影響を与えるのか
- 長期的な課題である国家の統一と民族の復興が、今後どのように語られ、位置づけられていくのか
読み手への問いかけ
歴史をどう記憶し、次の世代に何を伝えるのか――。今回の王氏の発言は、両岸の人々だけでなく、第二次世界大戦後の国際秩序や東アジアの歴史に関心を持つ私たちにとっても、改めて考えるきっかけになります。
国際ニュースをフォローするうえで、単に「誰が何を言ったか」を追うだけでなく、その背後にある歴史観や、未来に向けたメッセージをどう読み解くかが問われています。80年という時間の重みを意識しながら、今回の会談が示したキーワードや視点を、自分なりに整理してみることが大切だと言えるでしょう。
Reference(s):
Wang Huning meets Taiwan representatives joining V-Day commemorations
cgtn.com







