国際ニュース:台風ターファーが中国南部接近 広東・広西で暴風雨の予報
台風16号「ターファー」が南シナ海で勢力を強め、中国南部に接近した9月上旬、国家気象センター(NMC)は暴風雨への警戒を呼びかけました。本記事では、当時の予報内容を振り返りながら、広がる影響と備えのポイントを整理します。
台風16号「ターファー」に黄色台風警報
国家気象センターは日曜日の午前10時、台風ターファーの接近にあわせて、台風に対する黄色警報と大雨に対する青色警報を発表しました。ターファーは南シナ海の熱帯低気圧から発達した、今年16番目の台風とされています。
9月7〜8日の予報:広東省沿岸に接近し上陸の見通し
発表当時(9月7日午前9時)、台風の中心は中国南部・広東省陽江市の南東約435キロの海上(北緯18.7度、東経114.4度)に位置していました。中心付近の最大風速は風力9(秒速23メートル)、中心気圧は990ヘクトパスカルと分析されていました。
国家気象センターは、ターファーが時速およそ10〜15キロで北西方向に進み、徐々に勢力を強めると予測していました。そのうえで、9月8日午前0時から正午にかけて、広東省の珠海市と湛江市の間の沿岸部に上陸する見通しを示し、上陸時の最大風速を秒速28〜33メートル(カテゴリー10〜12の強い熱帯暴風雨から台風に相当)と想定していました。上陸後は、台風は次第に弱まると見られていました。
中国南部から内陸まで 広がる暴風と大雨の範囲
気象当局は、発表時点から向こう3日間、南部の広い範囲で強風と大雨が続くと見込んでいました。とくに広東省と広西チワン族自治区の沿岸部では、局地的には非常に激しい雨となるおそれが指摘され、一部では「極端な大雨」と表現されるレベルの降水も想定されていました。
9月7日午後2時から8日午後2時にかけては、中国南部の沿岸や海上で風力9〜10、突風では風力13〜14に達する見通しとされていました。広東省と広西チワン族自治区の一部では、24時間で100〜230ミリの激しい雨から非常に激しい雨が予報されていました。
あわせて、江蘇省、安徽省、河南省、重慶市、陝西省など内陸から東部にかけての地域でも大雨が予想され、1時間あたり20〜50ミリ、多いところでは70ミリを超える雨が降る可能性があるとされていました。
色分けされた警報が示すものと、個人ができる備え
今回の発表では、台風に対して黄色、大雨に対して青色の警報が出されました。中国の気象警報は色で段階が分かれており、組み合わせによって、風と雨の両面で警戒が必要な状況であることが分かります。
こうした早期の情報発信によって、自治体やインフラ事業者は事前に体制を整え、住民も行動を見直す時間を確保できます。台風が強い雨と風をもたらすこと自体は珍しくありませんが、進路や速度、地形によって影響は大きく変わるため、最新の気象情報をこまめに確認することが重要です。
台風接近時の基本的な備えとして、次のようなポイントが挙げられます。
- 危険箇所(河川、海岸、山沿いなど)には近づかない計画を立てる
- ベランダや屋外の物が飛ばされないよう固定・片付けを行う
- 停電や交通の乱れを想定し、モバイルバッテリーや飲料水、非常食を準備する
- 家族や職場で、どの情報源を確認し、どのタイミングで避難行動をとるか話し合っておく
中国南部に影響を及ぼす台風の動きは、日本を含むアジア太平洋全体の気象パターンともつながっています。9月のターファーの事例を振り返ることは、国境を越えて増える極端気象の時代に、私たち一人ひとりがどのように備えるかを考えるきっかけにもなります。
Reference(s):
cgtn.com








