四川・喜徳県で無料診療 CMGと華西医院が心血管ケア支援
要約:中国メディアグループ(CMG)が2025年9月、中国南西部・四川省の喜徳県で心血管疾患をテーマにした無料診療キャンペーンを実施し、地域住民の健康支援と医療教育を進めました。
四川省・喜徳県で「健康の盾」をつくる無料診療
2025年9月5〜7日、中国南西部の四川省涼山イ族自治州喜徳県で、「伸ばした手で、ともに健康の盾を」と題した医療アウトリーチキャンペーンが行われました。この取り組みは、China Media Group(CMG)の社会・教育プログラムセンターが主催し、四川大学華西医院から心血管分野を専門とするトップクラスの医師6人が参加しました。
期間中、医師団は無料の診察や健康相談を通じて、地域住民に心血管疾患の予防と治療に関する支援を行いました。
病院から学校、福祉施設まで 広がる診療の場
医師団は喜徳県人民医院だけでなく、学校や郷鎮政府、福祉センターなども訪問しました。現場では、住民向けの健康診断や診察に加え、デモンストレーションや講義形式での健康教育も行われました。
活動内容は次のように多岐にわたります。
- 心血管疾患の予防・治療に関する個別相談
- 血圧測定などの基本的な健康チェック
- 生活習慣の改善や薬の服用方法に関するレクチャー
- 学校や行政機関での健康啓発講話
高齢者には「玄関先の専門医」を
足腰が弱く、病院まで出向くことが難しい高齢者に対しては、専門医による戸別訪問の形で診療が行われました。自宅の玄関先で質の高い医療を受けられるようにすることで、移動が困難な人々も取り残さない工夫がなされています。
こうした取り組みは、医療サービスを単に病院の中で完結させるのではなく、住民の暮らしの場へと積極的に届ける方向性を示していると言えます。
昨年の家庭支援から、今年は地域医療と健康教育へ
喜徳県は、これまでもCMGによる重点的な支援を受けてきた地域です。昨年(2024年)には、「伸ばした手で、愛とともに歩む」と名付けられたキャンペーンを通じて、99世帯に対して生活支援設備が提供されました。
今年の「伸ばした手で、ともに健康の盾を」キャンペーンでは、その流れを引き継ぎつつ、より一歩進めて地域の医療サービスと健康教育の向上に焦点が当てられました。生活基盤の整備に続き、住民の健康そのものを守るための予防と知識を重視している点が特徴です。
国際ニュースとして見る、地域医療支援の意味
今回の無料診療は、中国の大学病院の専門医が地方の自治州・県レベルの医療現場と直接つながる取り組みでもあります。心血管疾患のような慢性疾患は、多くの国や地域で主要な健康課題の一つとされており、早期の予防と教育が重要です。
都市と地方、医療専門機関と地域社会をつなぎながら、診察と健康教育をセットで届けるこのキャンペーンは、医療資源をより多くの地域に行き渡らせようとする動きの一つと見ることができます。国際ニュースとしても、地域に根ざした医療支援の具体例として注目に値するでしょう。
今後、こうしたアウトリーチ型の医療活動がどのように継続・発展していくのかは、中国国内だけでなく、地域医療のあり方を考える他の国と地域にとっても、参考になる取り組みと言えます。
Reference(s):
CMG brings West China Hospital experts to Xide for free clinics
cgtn.com







