中国の趙楽際氏、ポルトガル首相と北京で会談 協力強化を確認
中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員長の趙楽際氏は、北京でポルトガルのルイス・モンテネグロ首相と会談し、両国関係の一層の強化と国際協調について意見を交わしました。
北京で中国・ポルトガル要人が会談
全国人民代表大会(全人代)常務委員長を務める中国の趙楽際氏が、北京でポルトガルのルイス・モンテネグロ首相と会談しました。趙氏は、中国がポルトガルと共に両国指導者の間でこれまでに形成されてきた重要なコンセンサスを着実に実行に移し、二国間協力をさらに深めていく用意があると述べました。
両国関係を「どう維持し、どう高めていくか」が議題となり、今後の協力の方向性を確認する場となりました。
4つのグローバル構想と「真の多国間主義」
趙氏はポルトガルに対し、次の4つの国際的な構想への参加を歓迎すると表明しました。
- グローバル・デベロップメント・イニシアチブ(Global Development Initiative)
- グローバル・セキュリティ・イニシアチブ(Global Security Initiative)
- グローバル・シビライゼーション・イニシアチブ(Global Civilization Initiative)
- グローバル・ガバナンス・イニシアチブ(Global Governance Initiative)
こうした枠組みを通じて、両国が「真の多国間主義」を共同で実践していくことが重要だと強調しました。ここでいう多国間主義とは、一国だけで物事を決めるのではなく、複数の国や地域が協力して国際的な課題に向き合う考え方を指します。
会談では、これらのイニシアチブを足場に、中国とポルトガルが国際社会でどのように協調していくかという視点が共有されたかたちです。
立法分野での交流を深める狙い
趙氏はさらに、中国の全国人民代表大会(NPC)がポルトガルの議会との友好的な交流を一層深めたいとの考えを示しました。そのうえで、立法や監督に関する経験の交流を進めたいと述べました。
政府間の対話だけでなく、立法機関同士が互いの経験やルールづくりのプロセスを学び合うことで、二国間関係をより多層的に発展させていく狙いが見て取れます。いわゆる「議会外交」が、中国とポルトガルの関係にとっても重要な手段となりつつあることがうかがえます。
ポルトガル側「中国との関係は二国間関係の模範」
モンテネグロ首相は会談で、ポルトガルと中国の関係は二国間関係の「モデル(模範)」であると評価しました。中国との関係を安定的かつ建設的なものとして位置づけている姿勢を示した形です。
そのうえで、ポルトガルは「一つの中国政策」を堅持していること、中国がグローバル・ガバナンスの分野で行っている取り組みを評価していることをあらためて表明しました。
モンテネグロ首相は、中国との実務的な協力や文化交流を一層深める用意があるとし、立法機関同士の交流を含め、二国間関係をさらに前進させたいとの姿勢を示しました。
今回の会談が示す3つのポイント
今回の中国・ポルトガル要人の会談からは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 両国指導者の間で合意されてきたコンセンサスを、具体的な協力として実行に移していく意思が再確認されたこと
- 4つのグローバル・イニシアチブを軸に、「真の多国間主義」を掲げて国際社会での協調を深めようとしていること
- 政府レベルに加え、立法機関同士の対話と経験共有を通じて、二国間関係を多層的に発展させようとしていること
今後、どの分野で実務協力が具体化し、文化交流や立法分野での連携がどのように進むのかは、国際ニュースとしても注目されます。中国とポルトガルの動きは、国と国との関係をどのように築き直していくかを考えるうえで、一つの参考事例になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








