中国の「環境コード」草案、全人代常務委で審議前進
中国で、環境保護に関する包括的な「環境コード(環境法典)」の立法プロセスが一歩前進しました。日本を含むアジアの環境政策やビジネスにも影響しうる動きとして、今後の展開が注目されています。
中国「環境コード」草案、三つの部分が常務委に提出
中国は2025年12月8日、環境コード草案の一部について立法手続きを進めました。中国の最高立法機関である全国人民代表大会(NPC、全人代)の常務委員会の会議において、草案の三つの部分が新たな審議のために提出されたと伝えられています。
この常務委員会の会期中に、提出された部分について条文の表現や構成などが検討され、修正や見直しが行われる見通しです。中国は環境コードの立法作業を段階的に進めており、今回の動きはそのプロセスが着実に前に進んでいることを示しています。
「環境コード」草案とは何か
環境コードは、環境保護に関するさまざまなテーマを一つの枠組みにまとめることを目指した法体系とされています。大気や水質、土壌、廃棄物といった個別分野ごとの規制を整理し、より一貫したルールを示すことで、行政や企業、住民にとって分かりやすい環境ルールを整える狙いがあるとみられます。
こうした環境コード型の立法は、環境政策を長期的な視点で進める土台になりやすく、政策の方向性を国内外に示すシグナルにもなります。
なぜ今、中国の環境立法が重要なのか
中国は世界有数の生産拠点であり、エネルギー消費や温室効果ガス排出でも大きな比重を占めています。その中国で環境保護に関する包括的な立法が進むことは、国内だけでなく国際社会にとっても意味を持ちます。
- 環境規制の明確化により、企業の投資判断やサプライチェーンの構築に影響する可能性
- 大気や水の汚染、気候変動といった国境を越える環境問題への対応強化につながる可能性
- 環境関連の技術やサービス市場の拡大を通じたグリーン成長への期待
こうした点から、中国本土の環境法制の動きは、日本企業や投資家にとっても無視できないテーマになっています。
立法プロセスの次のステップ
今回、全人代常務委員会に提出された三つの部分は、委員会の審議を経て、修正が加えられる可能性があります。中国の立法プロセスでは、草案が複数回審議され、そのたびに意見を反映しながら内容をブラッシュアップしていくのが一般的です。
今後、環境コード草案の残りの部分についても順次審議が進められ、最終的な採択に向けた調整が続くとみられます。環境保護と経済成長の両立をどのように位置づけるかも、注目すべきポイントの一つです。
日本と世界への影響は
中国の環境コードが成立し、本格的に運用されるようになれば、日本や世界への影響も少なくありません。
- 中国市場に拠点や取引先を持つ企業は、新たな環境基準への対応が求められる可能性
- 再生可能エネルギーや省エネ技術など、環境関連ビジネスの需要拡大が期待される分野もある
- 国際的な環境交渉や気候変動対策の場で、中国の発言力や役割に変化が出る可能性
日本にとっても、中国本土の環境政策は、大気汚染や海洋ごみ問題、気候変動といった共通の課題を考えるうえで、重要な参照点になります。
押さえておきたいポイント
スマホでさっとニュースを追う読者のために、今回の動きを簡単に整理すると次のようになります。
- 中国で環境保護のための「環境コード」草案の立法作業が進行中
- 2025年12月8日、草案の三つの部分が全人代常務委員会に提出され、新たな審議に入った
- 今後の審議の結果次第で、中国本土の環境ルールや企業活動に影響が広がる可能性
- 日本を含む国際社会にとっても、環境協力やビジネス戦略を考えるうえで注目すべき動き
環境や気候の問題は、国境では区切れないテーマです。中国本土の環境法制の変化をフォローすることは、私たち自身の暮らしや仕事の未来を考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
China pushes forward legislative process of draft environmental code
cgtn.com








