伝統芸能ムカムを追う旅:新疆で始まる謎の招待状 video poster
ウイグルの伝統芸能ムカムを追うドキュメンタリーシリーズ「Chasing Muqam」のエピソード1が、新疆で始まる謎の招待状の物語を描いています。歌・音楽・舞踊が一体となったムカムという芸術を、国際ニュースの視点から丁寧に掘り下げていく試みです。
ウイグルの伝統芸能「ムカム」を追うドキュメンタリー
「Chasing Muqam」は、ウイグルの伝統芸能ムカムの継承者たちを訪ね、その奥にある物語と「魂」に近づこうとするCGTN Digitalのドキュメンタリーシリーズです。ナディム・ディアブが新疆を旅しながら、人びとの歌声や踊り、語りに耳を傾けていきます。
主人公ナディム・ディアブの新たな挑戦
シリーズの案内役を務めるのは、CGTNのナディム・ディアブです。彼はこれまでも、中国各地でさまざまな挑戦を重ねてきました。
- 北京では、Jingju(京劇、Peking Opera)を100日間かけて集中的に学んだ経験があります。
- Kashiでは、1週間かけて街の雰囲気と味を「一杯のコーヒー」に凝縮しようとする試みに取り組みました。
舞台芸術から街の文化まで、自らの身体と感覚を使って体験しようとしてきたナディム。今回は、新疆に戻り、まったく新しいミッションに向き合うことになります。
「謎の招待状」から始まる物語
エピソード1のスタート地点は、一通の謎めいた手紙です。ナディムのもとに届いたその手紙には、あるパフォーミングアート(舞台芸術)を思わせる暗号めいたヒントがあるだけで、詳細は一切明かされていません。
手紙に関して分かっていることはごくわずかです。
- どのような芸術なのか、具体的な内容は不明。
- 誰が招待しているのか、その送り主も分からない。
- どうやってその人物にたどり着くのか、手がかりも限られている。
それでもナディムは、この招待に応じる決意を固めます。手紙を唯一の手がかりとして、彼の探索は新疆の中心都市ウルムチから始まります。
旅を通じて「ムカムの魂」に近づく
「Chasing Muqam」の企画の核にあるのは、ムカムという伝統芸能を単に紹介するだけでなく、その「魂」にどこまで近づけるかという挑戦です。ムカムは、歌と音楽、そして踊りが一体となったウイグルの伝統芸能として描かれています。
ナディムは新疆各地を巡り、この芸能を受け継ぎ、今も前へと押し出している人びとに出会います。彼らの演奏に耳を澄まし、語りを聞き、ステップや身ぶりを自ら体験しながら学んでいきます。そして最終的には、自身のパフォーマンスを通じてムカムの「魂」を表現しようと試みます。
異文化に「歩いて近づく」姿勢
エピソード1では、ムカムそのものの詳細な解説よりも、「どう出会い、どう学び始めるか」というプロセスが描かれています。情報の少ない招待状を頼りにウルムチの街を歩き回るナディムの姿は、私たちが知らない文化や芸術に向き合うときの戸惑いと高揚感を映し出しているようにも見えます。
オンラインで世界のニュースや文化にすぐアクセスできる現在、時間をかけて現地を訪ね、人に会い、話を聞きながら理解を深めていく姿勢は、あらためて「知る」ことの意味を問いかけます。国際ニュースを日本語で追いかける読者にとっても、このシリーズは、画面の向こう側にいる人びとの暮らしや感覚を想像するきっかけになりそうです。
ニュースとして押さえておきたいポイント
- ウイグルの伝統芸能ムカムをテーマにしたドキュメンタリーシリーズであること。
- ナディム・ディアブが、過去の挑戦に続き、新疆で新たな舞台芸術に挑んでいること。
- 物語は新疆・ウルムチで始まり、謎の招待状をめぐる探索を通じて、ムカムの世界へと視聴者を導いていく構成になっていること。
謎の招待状の送り主は誰なのか。ムカムという伝統芸能はどのような表情を見せてくれるのか。エピソード1は、長い旅の中の「最初の一歩」を切り取った導入編として位置づけられます。今後のエピソードで、ムカムの音や踊り、その背景にある人びとの物語がどのように深掘りされていくのか、注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








