中国国家博物館で抗日戦争期の国際友人展 700点超の資料が語る連帯 video poster
血と命で結ばれた国際友好をたどる展覧会
2025年9月9日、中国北京市の中国国家博物館(National Museum of China)で、中国の War of Resistance Against Japanese Aggression(抗日戦争)期に中国を支えた国際友人を記念する特別展が開幕しました。700点を超える写真や実物資料を通じて、戦火の中で築かれた国際的な連帯と友情の歴史を振り返ります。
700点超の写真と実物が映し出す戦時の素顔
今回の展覧会には、戦時下の様子を記録した700枚以上の写真と、多様な実物資料が集められています。展示は、激しい戦闘の現場だけでなく、人びとの生活や支援の現場にも目を向け、戦争を生きた一人ひとりの姿を浮かび上がらせます。
- 戦時の状況をとらえた歴史写真
- 当時使われた品々などの物的資料
- 国際友人の存在と活動を伝える記録物
写真と実物が組み合わさることで、教科書の中の出来事としてではなく、具体的な時間と場所をもった歴史として抗日戦争期を捉え直す構成になっています。
国際友人に焦点 国境を越えた支援の記録
展覧会の中心テーマは、中国の抗日戦争をさまざまな形で支えた「国際友人」です。戦争という極限状況の中で、多くの人びとが国境や言語の壁を越え、中国の人びとと共に歩みました。
会場では、彼らが残した写真や遺品、活動の記録を通じて、血と命をかけて築かれた友情の重みが伝えられています。「血と命で結ばれた国際友好」というメッセージは、今日を生きる私たちに、国家や立場の違いを超えた連帯の可能性を静かに問いかけます。
国際ニュースとしての意味 歴史を共有するということ
この展覧会は、単に中国近現代史の一場面を紹介するだけでなく、2025年を生きる私たちにとっての国際ニュースとしての意味も持っています。戦争の記憶をどう語り継ぐかは、各国・各地域で異なりますが、異なる視点を知ることは相互理解を深める一歩になります。
日本語で国際ニュースを追う読者にとって、中国国家博物館がどのように抗日戦争期の歴史を展示し、国際友人の存在を位置づけているのかを知ることは、隣国の歴史観や記憶のあり方を理解する手がかりになります。
「読みやすいのに考えさせられる」視点
個々の物語から歴史を見直す
展示は、大きな戦争史観の議論よりも、まず人の物語に焦点を当てています。写真一枚、物一つに宿る個人の経験をたどることで、抽象的な歴史が具体的な人生の積み重ねであることが浮き彫りになります。
戦争の記憶を平和へのメッセージに
戦争の記憶は、ときに対立や感情的な議論を呼び起こします。しかし、この展覧会が強調するのは、戦火の中でも生まれた国際的な支え合いと友情です。過去の悲劇を、未来の平和のための教訓として共有できるかどうかが、いま私たちに問われています。
国や立場を越えて人と人がつながり合った記録に触れることは、現在の国際情勢を考える上でも、静かな示唆を与えてくれます。ニュースとして事実を知るだけでなく、その背後にある人間の選択や決意にも目を向けることが、これからの時代の「ニュースの読み方」なのかもしれません。
2025年のいま、私たちにできること
2025年に入り、世界各地で不安定な状況が続く中、戦時の国際友好を振り返る本展は、改めて対話と協力の大切さを思い起こさせます。歴史資料を前に立ち止まり、そこに写る表情や残された物に想像力を働かせること。それ自体が、分断ではなく共生を選ぶ小さな一歩と言えそうです。
Reference(s):
Commemorating the international friends at National Museum of China
cgtn.com








