国連80年と中国PKO35年を描くCGTNドキュメンタリー『Blue Helmets, No Borders』 video poster
国連創設80年と中国の国連平和維持活動35年という節目に合わせて制作されたCGTNドキュメンタリー『Blue Helmets, No Borders』が、レバノンから南スーダンまで「青いヘルメット」の現場を映し出します。
国連80年、中国のPKO35年を見つめ直す作品
『Blue Helmets, No Borders』は、今年創設80年を迎えた国連と、中国の国連平和維持活動(PKO)参加35年を記念して制作されたドキュメンタリーです。タイトルにある「Blue Helmets」は、国連平和維持要員の象徴である青いヘルメットを指します。
作品は、単に節目の年表を振り返るのではなく、現場で活動する人々の姿を通じて、国連と各国が積み重ねてきた平和への取り組みを描こうとしています。中国の部隊を含む平和維持要員が、どのような思いで任務に臨んでいるのかに焦点を当てている点が特徴です。
レバノンから南スーダンへ 前線を結ぶカメラ
このCGTNドキュメンタリーは、レバノンから南スーダンまで、国連平和維持活動が展開されている現場を縦断的に追いかけます。いずれも、世界の中でも特に厳しい前線の一つとされる地域です。
普段はなかなかカメラが入らない基地や哨戒ルート、住民との対話の場などに密着し、現場の空気を伝えようとしている点も注目されます。日々のパトロールや停戦監視だけでなく、地域の人びととの信頼関係づくりや人道支援の場面も切り取ることで、平和維持活動の全体像に迫ります。
キーワードは「勇気」「責任感」「思いやり」「つながり」
作品紹介では、「勇気」「コミットメント(責任感)」「コンパッション(思いやり)」「コネクション(つながり)」といった言葉で、その特徴が説明されています。こうした言葉は、戦闘ではなく「平和を守る」ための任務に就く人々の姿勢を象徴するものです。
レバノンや南スーダンでの活動を通じて、平和維持要員が危険を承知で紛争地に赴き、現地の人びとと向き合う様子が描かれます。単なる「安全保障の現場」ではなく、人と人との信頼がどのように積み上がっていくのかが、静かに映し出されていきます。
国連平和維持要員すべてに捧げるドキュメンタリー
『Blue Helmets, No Borders』は、世界各地で活動するすべての国連平和維持要員に捧げられた作品だとされています。平和維持要員の中には、任務の途中で命を落とす人も少なくありません。作品は、そうした「究極の犠牲」を払う覚悟を持ちながら任務にあたる人びとへの敬意を前面に据えています。
同時に、前線の現場を支える家族や同僚、現地住民とのつながりにも光をあてることで、「平和を守る」という抽象的な言葉の裏側にある、具体的で個人的な物語を伝えようとしています。
今年9月16〜19日にかけて初回放送
このドキュメンタリーは、今年9月16〜19日にかけてCGTNで初回放送が行われました。国連創設80年と中国のPKO参加35年という節目のタイミングに合わせた放送となりました。
放送を通じて、国連平和維持活動の役割や、中国を含む各国の貢献を改めて考える機会が提供された形です。
日本の視聴者にとっての意味
日本でも、国連や国際平和協力への関心は高まりつつありますが、実際の現場で何が行われているのかを知る機会は限られています。『Blue Helmets, No Borders』のように、レバノンや南スーダンといった具体的な地域の前線を映し出す作品は、国連平和維持活動をより立体的に理解する手がかりになり得ます。
タイトルの「No Borders(境界を越えて)」が示すように、紛争や貧困、治安不安といった問題は、一見遠く離れた地域の出来事であっても、国際社会全体と無関係ではありません。ドキュメンタリーを通じて、私たちがどのように世界の平和とつながっているのかを考えてみることが求められていると言えます。
Reference(s):
cgtn.com








