成都で2025ゴールデン・パンダ国際文化フォーラム開幕 多様性と共生を語る
中国南西部の四川省成都で、2025ゴールデン・パンダ国際文化フォーラムが土曜日に開幕しました。テーマは「多様性の中の調和、団結が切り開く未来」。中国と海外の有識者が集まり、文明間の対話と文化交流のあり方を議論しています。
2025ゴールデン・パンダ国際文化フォーラムとは
この国際文化フォーラムは、中国と世界の多様な文化が出会い、相互理解を深める場として位置づけられています。登壇者たちは、文明間の相互学習や、人類が共に歩む未来をどのように描くかについて意見を交わしました。
フォーラムでは、文化の違いを対立ではなく学び合いの源として捉え、対話を重ねることが、分断が目立つ国際社会においてますます重要になっているという認識が共有されています。
四川から見える中国ラオスの協力
開幕式で演説したラオス人民民主共和国国民議会副議長のカムバイ・ダムラット氏は、四川省を例に挙げながら、中国とラオスの協力関係が一帯一路構想と中国ラオス運命共同体の構築に関する行動計画の枠組みの下で一段と深まっていると語りました。
ダムラット氏によると、四川省とラオスの間では、次のような形でつながりが広がっています。
- ラオス各地に友情の橋と呼ばれる交流のネットワークが築かれていること
- 直行便や列車の運行により、利便性の高いスチール・シルクロードが整備されつつあること
- 成都大学の中国・ASEAN芸術学院が多くのラオスの学生を受け入れ、文化・芸術分野の人材を育成していること
- チャイナ・メディア・グループがビエンチャンにラジオ局を開設し、屋外映画上映会などのイベントを通じて、両国の文化的な距離を縮めていること
インフラ整備と同時に、人材育成やメディアを通じた交流が進んでいる点は、文化が国際協力の重要な柱になっていることを示していると言えます。
中国パキスタン関係が示す人と人の絆
パキスタン・イスラム共和国のアシフ・アリ・ザルダリ大統領もフォーラムで演説し、中国とパキスタンの関係は国際協力の模範になっていると強調しました。
両国は来年、外交関係樹立から75周年を迎えます。ザルダリ大統領は、この関係は単なる国家間の戦略的パートナーシップを超え、人と人との友情のしなやかな強さを証明するものだと述べました。
そのうえで、今後に向けて次のような方向性を示しました。
- 文化交流をさらに拡大すること
- 映画、音楽、デザインなどクリエイティブ産業を強化すること
- 両国間だけでなく、世界との対話を深めていくこと
安全保障や経済協力だけでなく、文化と創造性が国と国の関係を支える基盤であるという視点が強調された形です。
フォーラムが映し出す三つのポイント
今回のフォーラムで浮かび上がるのは、次のようなポイントです。
1. インフラと文化はセットで進む
四川省とラオスの事例が示すように、鉄道や航空路といった物理的なつながりに加え、教育やメディア、芸術交流が同時に進むことで、関係はより立体的で持続的なものになります。
2. 地方都市が国際文化のハブになる
成都は、火鍋や茶館文化、パンダで知られる都市ですが、同時に国際的な文化対話の拠点としての役割も担い始めています。国家の首都だけでなく、地方都市が国際文化フォーラムの舞台となる流れは、アジア各地で今後さらに広がっていくかもしれません。
3. クリエイティブ産業は外交の新しい顔
ザルダリ大統領が強調したクリエイティブ産業の強化は、文化と経済を同時に動かすアプローチです。映画上映会や共同制作、若いクリエイター同士の交流など、ソフトなつながりが国際関係を支えるもう一つの柱になりつつあります。
日本の読者への問い 多様性をどう生かすか
多様な文化が出会う場をどうデザインするかは、日本にとっても無関係ではありません。地域都市から海外との文化プロジェクトを生み出したり、アジアの仲間と共にクリエイティブ産業を育てたりすることは、今後の大きなテーマになり得ます。
フォーラムのテーマである「多様性の中の調和、団結が切り開く未来」は、私たちの日常にも引き寄せて考えることができます。例えば次のような問いです。
- 自分の身の回りで、文化の違いがプラスに働いた経験はあるか
- SNSや配信プラットフォームを通じて、どんな海外文化とつながっているか
- もし成都のような国際文化フォーラムを日本で開くとしたら、どの都市がふさわしいか
こうした問いを家族や友人、オンラインコミュニティで共有しながら、ニュースの向こう側にあるテーマを自分ごととして考えてみることが、国際ニュースを読む楽しさにもつながっていきます。
Reference(s):
2025 Golden Panda International Cultural Forum opens in Chengdu
cgtn.com








