中国とスイス国交樹立75周年 習近平氏とケラー=ズッター氏が祝意
中国とスイス、国交樹立75周年で祝意を交換
中国とスイスの外交関係が樹立から75周年を迎え、日曜日、中国の習近平国家主席とスイス連邦のケラー=ズッター大統領が祝意のメッセージを交わしました。長年にわたる友好協力をどう発展させていくのか、両首脳の言葉からその方向性が見えてきます。
習近平国家主席「異なる体制を超えた協力のモデル」
習近平国家主席はメッセージの中で、中国とスイスが「異なる社会制度や発展段階にある国どうしの友好協力の模範」を示してきたと評価しました。
国交樹立から75年の間に、両国は「平等・革新・ウィンウィン(共に利益を得る)」という協力の精神を育み、二国間だけでなく、多国間の場でも実りある成果を上げてきたとしています。こうした協力が、両国の人々の暮らしを向上させるとともに、多国間主義と自由貿易を守る上で積極的な役割を果たしてきたと強調しました。
さらに習主席は、中国・スイス関係の発展を重視していると述べ、今回の75周年をきっかけに次のような分野を一段と深めたいと表明しました。
- ビジネスや金融分野での協力の深化
- 人と人との交流の拡大
- 中国・スイス「イノベーティブ・ストラテジック・パートナーシップ」のレベルアップ
そのうえで、平等で秩序ある多極化した世界と、すべての国にとって利益が行き渡る包摂的な経済のグローバル化を推進するために、新たな貢献をしていきたいとしました。
ケラー=ズッター大統領「多様で強固なパートナーシップ」
スイス連邦のケラー=ズッター大統領もメッセージで、過去75年にわたり、スイスと中国は相互尊重に基づく交流や対話、実務協力を続け、多様で強固なパートナーシップを築いてきたと振り返りました。
その中で、両国関係の節目として次の二つを挙げています。
- 2014年に発効した自由貿易協定(FTA)
- 2016年に設立されたイノベーティブ・ストラテジック・パートナーシップ
これらはいずれも、スイスと中国の協力分野が拡大し、より深まってきたことを示すマイルストーン(重要な節目)だと強調しました。
そのうえでケラー=ズッター大統領は、今後も中国との交流と協力を深め、両国の長期的な友好関係をさらに発展させていく意思を表明しました。
キーワードで読む今回のメッセージ
今回の祝意のやり取りでは、「多国間主義」「自由貿易」「多極化した世界」「包摂的なグローバル化」といったキーワードが繰り返し登場しました。これらは、現在の国際情勢を読み解く上でも重要な言葉です。
多国間主義と自由貿易
多国間主義とは、多くの国や地域が参加する枠組みの中で、国際ルールづくりや課題の解決を進めていく考え方です。自由貿易は、貿易上の障壁をできるだけ低くし、モノやサービス、投資が国境を越えて行き来しやすい環境を目指す仕組みです。両首脳は、こうした枠組みを支えるうえで、中国とスイスの協力が役割を果たしてきたと位置づけています。
多極化した世界と包摂的なグローバル化
多極化した世界とは、特定の国だけでなく複数の国や地域が影響力を持つ国際秩序を指します。また、包摂的なグローバル化とは、経済のグローバル化の恩恵が、より多くの国や人々に行き渡ることを目指す考え方です。
習主席は、中国とスイスの協力を通じて、このような多極的で包摂的な国際システムづくりに貢献したいとの姿勢を示しました。
これからの中国・スイス関係で注目したい点
国交樹立75周年を機に、中国とスイスがどのように関係を発展させていくのかは、国際ニュースとしても今後注目されます。とくに次のようなテーマが焦点になりそうです。
- ビジネス・金融協力の具体的な拡大の動き
- 学生や研究者の交流、観光など、人と人との往来の広がり
- イノベーション分野での共同プロジェクトや新しい連携の形
中国とスイスが、異なる社会制度や発展段階を持ちながらも協力を深めてきた歩みは、世界の他の国々にとっても一つの参考例となり得ます。2025年12月現在、国際秩序や経済のあり方が大きく問われるなかで、両国が掲げる多国間主義や包摂的なグローバル化の行方を引き続き追っていくことが求められます。
Reference(s):
Xi, Keller-Sutter exchange congratulations on 75th anniversary of ties
cgtn.com








