TikTokも議題に 米中経済協議後、中国側が語った3つのポイント video poster
TikTokも議題に 米中経済協議後、中国側が語った3つのポイント
2025年も残りわずかとなる中、米中の経済・通商関係をめぐる動きが改めて注目を集めています。月曜日に行われた米中協議後の記者会見で、中国商務省の国際貿易代表兼副部長を務めるリー・チェンガン氏は、TikTok問題を含む幅広い経済・貿易の懸案について、両国が率直で踏み込んだ、建設的な対話を行ったと説明しました。
本記事では、この会見で示されたメッセージから、米中関係と世界経済を見るうえで重要な3つのポイントを整理します。
会見で示された3つのポイント
- 協議は相互尊重と対等な協議に基づく、率直で建設的な意見交換だった
- 安定した米中経済・通商関係は、両国だけでなく世界経済全体にとっても重要だと双方が認識
- TikTokを含む技術や経済・貿易問題の政治化に反対し、原則や企業の利益、国際的な公平と正義を損なう合意には応じない姿勢を強調
率直で踏み込んだ、建設的な対話と強調
リー・チェンガン氏によると、中国と米国の代表団は、TikTokを含む経済・通商分野の共通関心事項について、相互尊重と対等な協議に基づき、率直で、深く踏み込んだ、建設的な意思疎通を行ったとされています。
一方が相手に一方的に要求を突きつけるのではなく、互いの立場を認め合いながら議論したというニュアンスがにじむ表現で、米中の経済対話が少なくとも今回に限っては、対立の応酬ではなく、問題解決を志向したものだったことを強調した形です。
安定した米中経済関係は世界経済にとってもカギ
リー氏は会見で、安定した米中の経済・通商関係は両国にとって極めて重要であるだけでなく、世界経済の安定と発展にも大きな影響を与えると述べました。中国と米国という二つの大きな経済が協調するかどうかは、サプライチェーンや投資の流れ、物価や成長率にも波及します。
この発言は、米中双方が自国の利益だけでなく、国際社会全体への影響も意識していることを示していると言えます。国際ニュースとしての米中経済関係は、各国・各地域の政策や企業の戦略判断にも直結するテーマであり、日本からも注視すべきポイントです。
摩擦は正常、重要なのは核心的利益の尊重と対話
リー氏はまた、中国と米国は発展段階や経済体制の異なる二つの大国であり、経済・貿易協力の過程で摩擦や違いが生じるのは正常だと指摘しました。そのうえで、重要なのは互いの核心的利益や重大な関心事項を尊重し、対話と協議を通じて適切な解決策を見いだすことだと強調しました。
違いそのものを否定するのではなく、その違いをいかに管理し、エスカレーションさせないかに重心を置くメッセージです。これは、対立をゼロサムの対決ではなく、調整の対象として捉える発想とも言えます。
TikTok問題で示された原則
注目を集めているTikTok問題について、リー氏は、中国として一貫して、技術や経済・貿易の問題を政治的な道具として扱ったり、武器化したりすることに反対してきたと説明しました。
さらに、中国側は、原則を曲げたり、企業の利益や国際的な公平と正義を犠牲にしたりしてまで、いかなる合意にも応じることはないとの立場を明確にしました。これは、個別の企業問題であっても、より広い意味でのルールや価値を重視する姿勢を打ち出したものと受け止められます。
TikTokをめぐる議論は、単なる一企業の問題にとどまらず、デジタルプラットフォームの扱い、データや技術の安全保障、そして市場原理と政治・安全保障の境界線をどう引くかという、より大きなテーマにもつながっています。
これから何を注視すべきか
今回の会見からは、米中双方が経済・通商分野での対話継続に前向きであり、少なくとも表向きには対話と協議による解決を重視している姿勢がうかがえます。一方で、具体的な合意内容や制度設計については、今後の協議に委ねられている部分も少なくありません。
- 米中経済・通商対話がどの程度の頻度とレベルで続いていくのか
- TikTokを含むデジタルプラットフォームや技術分野で、どのような規制やルール作りの議論が進むのか
- こうした動きが、世界の投資家や企業のリスク認識やビジネス戦略にどう影響していくのか
国際ニュースとしての米中経済関係は、政府間の交渉だけでなく、企業経営や個人のキャリア選択にまで影響し得るテーマです。読者一人ひとりが、自分の仕事や生活とどうつながるのかを意識しながら、今後の動きをフォローしていくことが求められます。
読者への問いかけ
技術やデータをめぐる問題を、どこまで安全保障や政治の領域として扱うべきなのでしょうか。また、経済の相互依存を維持しながら、各国・各地域がそれぞれの安全や価値をどう守るのかという課題も浮かび上がっています。
今回の米中経済協議とTikTokをめぐるやり取りは、そうした問いを私たちに投げかけています。ニュースをきっかけに、自分なりの視点や問いをアップデートしてみることが、変化の大きい2025年を生きる私たちにとっての一つのリテラシーと言えそうです。
Reference(s):
Key takeaways from Chinese team's presser after talks with U.S.
cgtn.com








